NARUTO劇場版シリーズ 「ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE」岸本斉史が自ら描く劇場版最高傑作の出来とは!?

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キッズステーションでナルトの劇場版シリーズを一挙放送しているので、一つ一つ観て行ってるのだが、今回はその中の一つ「ROAD TO NINJA –NARUTO THE MOVIE」を観た感想を書いてみたい

この映画は原作者である岸本斉史が描いたということで注目度が高った作品のようなので期待が高まる。

(ネタバレしているのでご注意を!!)

ストーリー

原作の時期的には仙人モードを取得して、九尾のチャクラコントロールが少しできだしたくらいなのかなと思う(劇場版ではまだナルトと九尾がお互い信頼関係が築けていなかったので)

限月読の実験的幻術「限定月読」を使ってナルトの九尾を奪おうとうちはマダラ(仮面オビト、以降マダラで統一)が幻術を起動し、ナルトとサクラが幻術世界に飛ばされてしまう。そこは自分たちの希望が叶う、現実世界とは別のいわゆるパラレルワールドであった。

感想・気になったところ

①上忍てそんな簡単になれるの?

序盤に偽暁のシロゼツ軍団が襲ってくるのだが、こいつらの弱い事といったら(足止め目的だったので当然ではあるが)

そんな雑魚軍団を追い払っただけで、親が子供に「上忍嘆願書」を書くとか言い出したのは驚いた(・д・)

上忍て里のエリートしかなれないはずでは?というか、推薦する親は皆上忍なんだよね?(でないとおかしくない?)

ナルトがイルカに同じような要求をしていたシーンはなんだか心が痛んだ

(イルカ「ナルトよ、肝心の俺がまだ中忍なんですが…(つд`)」)

②限定月読世界でのキャラ設定

限定月読の世界は基本的にキャラの内容が逆になっている状態で、ネジが覗き魔だったり、ヒナタがキレキャラであったり、カカシが熱血漢・・・etc

見慣れたキャラの性格が全く異なるのは観ていて面白かったw ナルトとサクラは基本的に全キャラに対してツッコミを入れていたのに、綱手のやり手秘書みたいな丁寧キャラはどスルーだったのは気になったw

またミナトが原作と違って、里の利益より家族を優先させるシーンもあった。このシーンがなんとなく、オリジナルの世界のミナトと比べると落ちぶれた感があるような観せられ方になっていたが、こちらの世界のミナトは四代目火影ではなく一介の忍びであり、その立場なら家族の安全を優先させることに何も不思議はなく、人は立場が異なれば優先させるものが自然と変わるという事を示していた。

③黒ナルトとのバトルシーン

今回の黒幕の仮面は誰なのかなと思っていた。最初は黒髪なのでサスケあたりかと思ったが、ギャル男キャラで普通に里にいたから違う。となると誰!?と思っていたらナルト(正確にはこっちの世界ではメンマと呼ばれていた)だった。ただ髪の色が黒いのと、髪型もどちらかというとミナトに似ており、オリジナルよりイケメンに見えた。

しかしこのバトル系漫画で「主人公が敵になりました」みたいなのはインパクトがあって面白いし、バトルシーンが自然と見たいと思える絶対受ける設定だなと改めて思った。最近だとゴクウブラックなんかが良例と言えそうだ。

この黒ナルトは普通に九尾を飼いならしており、オリジナルよりかなり有能に見えた。こっちもこれじゃ勝てないと、九尾が協力してくれ「九尾VS九尾」のバトル開始!!

尾獣って動きが鈍いイメージだったが、九尾は俊敏でお互いに口からエネルギー弾みたいなの撃ちまくり(≧◇≦)なんだかカウボーイ同士の銃撃戦みたいで予想していた感じとは違うがこれはこれで面白かった

?黒ナルトを倒したかと思ったら、今度はマダラが乗り移り「メンマダラ」状態でピンチ!!と、その時綱手が金で雇ったらしい「暁」オールスターメンバーが助けに来てくれるという嬉しいボーナスタイムに突入。NARUTOを原作から全巻見てきた人間としてはあの超厄介な暁が仲間になってくれるなんて・・・こんな日が来るとは夢にも思わなんだwww

さすが原作者岸本斉史本人が関わっているとあって、これまでのシリーズにない自由さを感じる。ここまでやってくれたんだから1回「人柱力」VS「暁メンバー」という壮絶なキャラ達でやる乱闘バトルを映画で観てみたい(≧◇≦)

まとめ

この映画、原作にある流れをきちんと理解して作られただけあって原作をしっかり見てきた人はより楽しめる内容であった。これまでの劇場版だと「誰、お前?」って感じのオリジナルキャラが急に出てきて異常に強かったりしてナルトや仲間たちがあっさり負けてしまうと、「あんなにきつい修行をしてここまで強くなったのに、なんだかな・・・(T_T)」となってしまっていた(話し盛り上げるためには最初負けとかないかんのは分かってはいるが)

後この映画のテーマに「自分が理想とする世界が現実になったら」というものがあるのかなとも感じた。誰でも「もっとこうなれば良いのに・・・」という思いを抱えながら仕事なり、勉強なり、家事なり、恋愛なり・・・生活をしながら過ごしていると思うが、そんな理想というか妄想や空想みたいなものが現実になったら、という物を見せていたように思う。

サクラは最初「英雄の子になればいいのに・・・」という理想が現実になった時、これまでにない世界を楽しんでいたが、その理想の世界にもネガティブな部分がある事を理解する。

この描写から作者は「自分の理想が実現したからといって、100%何の不足もなく幸せになれるわけではない。そこにも苦しい事やしんどいことはあるんだよ」ということが言いたかったのかもしれない。漫画家として大成功した作者のメッセージだからこそ、胸に刺さる物も感じることができた。

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