今年の夏はとにかく暑い(;´Д`)
気象庁が「災害と認識してほしい」という程の猛暑は、その暑さだけで記録的な数の熱中症患者や、死人が出る程の異常気象。
そんな過酷な夏に行われた記念すべき「第100回全国高校野球選手権大会」通称甲子園の決勝が遂に行われた。
結果は
大阪桐蔭(大阪) 13 - 2 金足農業(秋田)
で大阪桐蔭が史上初の2度目の春夏連覇で幕を閉じた。
この決勝戦の見どころは何と言っても
・プロ注目の選手が複数所属する、高校野球史上最強チームと評される「エリート軍団」大阪桐蔭
・本来甲子園には程遠い力しかない、弱小集団「金足農業」
この決勝カードは誰もが観たい「弱者が強者を倒せるのか?」という内容もあって、かなりの注目度を集めた。
そして、国民の多くは「弱者が強者に対して泥臭く戦って勝つ」という夢のシナリオを観たいと思っている。実際自分もそんな展開が観てみたいと思っていた。
しかし、この試合はむしろ大阪桐蔭を称えたい。メディアが異常に盛り上がりすぎて大阪桐蔭は試合前から完全にヒール状態。多くの人が彼らに「負ける事」を望む中、自分達の力を信じて、やるべき事にのみ集中したからこそ優勝できた。
実際、高校生がこの環境で本来の力を発揮するのは相当難しかったはず。それをやりきった事は本当に素晴らしいとしか言いようがない。
金足農業の敗因
これはやはり、絶対的エースピッチャーの吉田投手がとうに限界を超えた事にある。
吉田投手は金足農業の中で唯一と言っていい「スター選手」
マックス150㎞/hの速球に、ピンチでもしっかり投げれるメンタル。さらに連投でもピッチングのクオリティーが下がらないタフネス。今大会No1ピッチャーでプロも熱い視線でスカウトを狙っている選手だ。
しかし、異常気象と言われる今年の猛暑で、連投させ過ぎ。なんと決勝までに投げた数は県大会から数えて1000球を超えている。
医学的には限界を超えているどころか、本来ドクターストップをかけないと体が壊れてしまう事が分かっているような状態。
団体スポーツは一人の選手にあまりにも依存し過ぎると、最終的に上手くいかなくなる事が多い。それは集団スポーツはチームの総合力がものをいうから。しかし一人の選手に依存すれば、その選手がケガや不調で思ったようにプレーできなくなれば、途端にチーム自体が機能しなくなる。
それは、今年のワールドカップ。アルゼンチンがメッシに依存し過ぎた故に、あれ程のチームが苦戦し一次リーグで姿を消すことになった事からも分かる。
金足農業から学んだ事
彼らは雪国の為、冬季は十分な練習ができず室内で筋力トレーニング等限られた練習しかできない環境だった。
しかし、そんな環境でも秋田県で103年ぶりに甲子園の決勝に立つことができた。
この事から「〇〇のせいで、自分のやりたいことができない」というのは言い訳に過ぎないと感じた。
よくあるのが「お金がないから」「時間がないから」「環境や設備が悪いから」「あの人が協力してくれないから」みたいな事を理由に「だから〇〇ができない」
実際自分も何かが上手くいかない時は、よく自分以外の要因のせいに考えてしまう癖がある。
しかし、本当にそうだろうか?彼らの戦いぶりを観て、
「本当は自分の努力不足を認めたくないから、他にできない要因を探しているだけじゃないか?」と思った。
彼らを見習って、自分も今日から頑張っていきたい(^^)/