2018ワールドカップ 日本対ベルギー戦
2-3で日本敗退 初の決勝トーナメントベスト8ならず
スターティングメンバー
日本
<GK>
川島永嗣(メッス)
<DF>
長友佑都(ガラタサライ)
昌子源(鹿島)
吉田麻也(サウサンプトン)
酒井宏樹(マルセイユ)
<MF>
乾貴士(エイバル)
香川真司(ドルトムント)
原口元気(デュッセルドルフ)
柴崎岳(ヘタフェ)
長谷部誠(Eフランクフルト)
<FW>
大迫勇也(ブレーメン)
ベルギー
GK
1 ティボー・クルトゥワ(チェルシー/イングランド)DF
2 トビー・アルデルヴァイレルト(トッテナム/イングランド)
4 ヴァンサン・コンパニ(マンチェスター・C/イングランド)
5 ヤン・ヴェルトンゲン(トッテナム/イングランド)MF
6 アクセル・ヴィツェル(天津権健/中国)
7 ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・C/イングランド)
11 ヤニック・フェレイラ・カラスコ(大連一方/中国)
15 トーマス・ムニエ(パリ・サンジェルマン/フランス)FW
9 ロメル・ルカク(マンチェスター・U/イングランド)
10 エデン・アザール(チェルシー/イングランド)
14 ドリース・メルテンス(ナポリ/イタリア)
日本は4-2-3-1フォーメーションのベストメンバー。ベルギーもルカク、アザールとタレントを投入したメンバー構成
前半
開始1分。香川が早々にシュートでフィニッシュ。枠外だったが、シュートで終わる良い流れ。
前半の最初は中央へのくさびのパスがよく通っており、そこから左サイドに展開していく形が機能していた。またポゼッションも最初は日本が支配している。
24分、ルカクへクロスが出てゴール前でピンチに。ヒヤッとしたが、吉田と川島が必死のディフェンスでなんとか凌ぐ。
この時間くらいから逆にベルギーにポゼッションを上回られるようになる。
30分、乾のヘディングシュートが枠内に行くが、ここはGKにキャッチされる。
39分、柴崎にイエローカード。そこまでのラフプレーと思えなかったが、無用なカードは避けたい。
前半アディショナル1分。そのまま前半終了。
後半
メンバー交代は日本、ベルギー共になし。
2分、乾から柴崎へ。そして柴崎から見事なスルーパスが原口に出て、そのまま右サイドから原口が直接ゴーーール!! 1-0で日本が先制するという、誰も予想しなかった展開へ。
見事なカウンターから、理想的な形で先制点を奪うことに成功(*^^)v
即、イーブンにしようとベルギーも反撃。10番のアザールが鋭いシュート。これが右ポストに当たり、日本からくも同点弾を免れる。
そして、6分。香川が相手を左で引きつけ、乾が中央で受けると右足を振りぬいてゴーーール!!
無回転シュートに名GKクルトゥワが触ることもできず。2-0という信じられないような展開へ突入(*^-^*)
この辺りから、かなり日本のベスト8進出が濃厚な雰囲気になってきた。
特に、柴崎からのスルーパスがキレキレ。ここからいい形が作れており柴崎が攻撃の起点になっている。
19分、クロスボールからルカクのヘディングシュート。これが左へ外れ、辛くも失点ならず。
19分、ベルギーベンチが動く。フェライニ、シャドリエを投入。
特にこのフェライニ、身長194cm。明らかに日本の不利な空中戦を増やして点を奪いにくるプランを実行するのが分かった。
その嫌な予感が的中。24分、不十分なクリアボールをペナルティエリア左後方から、ヴェルトンゲンが放物線を描くようなヘディング。これが、信じられない事にそのままゴールに吸い込まれて1点追い付かれる。
このシュートは多分直接は狙っておらず、中央への折り返しだったと思うが・・・(*´Д`)
さらに28分、アザールが左サイドからクロスを折り返し、あの長身フェライニがヘディングシュート。これが直接決まり2-2に追いつかれる、日本にとっては悪夢のような状態に( ゚Д゚)
35分、遂に日本のベンチが動く。柴崎→山口、原口→本田を投入。
40分、ベルギーがヘディングシュート2連発のピンチも川島がスーパーセーブ2連発!!しかし、日本後半からベルギーの攻撃陣にいいようにヘディングシュートを打たせ過ぎているのが気になる。
44分、本田が35mの距離から左足で無回転シュートを放つがGKに阻まれる。こぼれた所を押し込めれば良かったが、そこは世界的GK。うまく捌かれる。
アディショナル4分。このまま延長突入か・・・と思っていたらベルギーのカウンター開始!日本数的不利な状況でフリーな選手をどうしても作ってしまい、最後は途中交代のシャドリエがフリーでボールを受け、そのまま流し込まれてゴール2-3。
そして、無情にもホイッスルが鳴り試合終了。
日本が後半に2-0とリードするも、その後3点取り返され逆転負けという、受け入れがたい結果に・・・
感想
まず、日本はタレント揃いの強豪ベルギー相手によく戦ったと思う。香川、長友、乾の左サイドの攻撃。大迫と香川の中央でのくさびの受け、等攻撃オプションが今日は幅広く機能していた。特に柴崎からのパスの供給は日本の攻撃のダイナモであった。
そして、DFも無理に取りにいかず、しっかりシュートコースを切りながら常に数的有利になるように守れており、最初はベルギーの攻撃もほとんど機能していなかった。
そして、後半早々2-0と立て続けに先制。ただ、サッカーにおいてまだ時間が十分残っている段階での「2点リード状態」は意外と怖い状態で、よく今回のような波乱が起きやすい。
理由として、リードしているほうは「1点取り返されてもまだリードだし」という安心感からプレーのギアが落ちやすく、そこを突かれてしまうと再びギアを上げるのが難しい。
というのも、2-0から2-1になった段階でメンタルも試合の流れも完全に相手に流れが行ってしまう。そこでバタバタしていると、2-2と2点リードがイーブンになってしまいやすい。
2-0となった段階で3-0になれば良かった。サッカーでは3点差つけばほぼ勝利確定となる。ここできっちりとどめの1発を決めきれなかった所が今回の敗因の一つかもしれない。(実際チャンスはあった)
さらにベンチの判断も的確でなかったかもしれない。ベルギーは途中交代した二人がきっちり1点ずつ決めており、ベンチワークの成功と言っていい。
日本は後半から、相手のヘディングに対応できていない状態。一つはアザールがポジションを流動的に変えてプレーしたことや、新しく入った選手のマークの受け渡しができていない。さらに消耗から運動量の低下でDFがついていけてない。
判断として3点目を狙っていたこともあったと思うがが、柴咲→山口の交代はもう少し早い方が無駄な失点を防げたかもしれない。それにまだ交代カード1枚余していた為、守りにいくのか、攻めにいくのかが中途半端な気もした。
何はともあれ、これで日本のワールドカップは終了。なかなかベスト8の壁が破れない。一体何が足りないのか・・・(足りない事を挙げればキリないが、日本人としてできることとして(;^ω^))
しかし、開幕2か月前に監督が代わって、前哨戦でいいとこ無しの日本に誰も期待していなかった。それが決勝トーナメントまで進出してベスト16。後半には「ベスト8行けるぞ!!」と夢も見させてもらった。
その夢は4年後に託したい(^^)/