史上初の米朝首脳会談 歴史的な会談が日本にもたらす影響とは?

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今日は珍しく、政治的な内容についての記事を上げてみる。

というのも、史上初の米朝首脳会談について!自分も色々思った事があるので書いてみる。

 

これまでの、報道などで激しく罵り合ってきた両首脳。メディアから「まるで幼稚園児同士の喧嘩」と言われる程、辛辣な言葉でなじり合ってきた。

しかし、蓋を開けてみるとニコニコと笑顔で握手する等、融和ムードで会談がスタート。

まあ、この辺りはお互いに「史上初の会談を成功させた」という「成果」を分かりやすく自国の国民に伝えたいので、一つの外交パフォーマンスとして予想の範疇。

今回の会談での合意内容がこちら

1、アメリカ合衆国と北朝鮮は、平和と繁栄を求める両国の人々の願いのために新しい関係の構築に取り組む。

2、朝鮮半島の持続的で安定した平和体制を構築するため、共に努力していく。

3、2018年4月27日に発表した「板門店宣言」を再確認し、北朝鮮は朝鮮半島の完全非核化に向けて努力する。

4、身元の確認された人の速やかな返還を含め、戦争捕虜や行方不明者の帰還に向けて取り組む。

おおまかな内容の為、具体的にどうしていくというのは示されていない。この点については批判的な内容の報道が多いが、自分は最初の段階では致し方ないと思う。

まずは、普通に対面して対話ができる関係作りが優先であり、具体的内容の言及については今後も会談を重ねながらの協議でないと、これまでの両国の関係性を考えても難しいと思う。

今回自分は3の「完全非核化」について思った事がある。

完全非核化について

この点について、アメリカと北朝鮮では主張が異なる面がある。

アメリカは「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」の通り「完全な非核化」を要求している。

一方の北朝鮮は「段階的な非核化」を主張。

しかし、今回の会談ではこれからどのように非核化に取り組んで行くのかがが明記されていないので「結局どうするの?」という肝心な部分が見えてこない。

このような非核化の大事な部分が示されていないにも関わらず、トランプ大統領は「北朝鮮の非核化にかかる費用は日本と韓国が負担する。我々(アメリカ)が負担する必要はない」等、お金の事だけできっちり示してきた。

費用については様々な意見があるが、数千億~200兆円を超えるという情報もあり。

これだけの莫大な費用を日本と韓国だけで支払う?国債まみれの日本にそんなお金が用意できるはずなく、仮に無理して用意すればまた借金が増える。

トランプ大統領の言い分は「核やミサイルの脅威にさらされているのは日本と韓国なんだから、2つの国が負担するのが当然でしょう?」という事らしい。

ただ、この言い分に自分は違和感がある。北朝鮮の脅威にさらされているのは日本や韓国以外のアジア周辺。それは中国やロシアなどの大国も含まれる。

さらに言えば、北朝鮮が一番敵意剥き出しの相手は「アメリカ」である。アメリカも大陸間弾道ミサイルなどで北朝鮮の脅威にさらされており、だからこそ米韓合同軍事演習などで視察機を再三飛ばしては警戒してきた経緯がある。

脅威にさらされている国が費用負担をすべきという考えなら、アメリカやその他の国も負担すべきで、これらの負担を日本と韓国に押し付けるのは違うのではないだろうか?

後、そもそも論なのだが、なぜ北朝鮮の非核化にかかる費用を他国がそんなに無理して負担しなければならないのか?

これまで再三各国が止めるように言ってきたにも関わらず、強硬的かつ挑発的な態度で核開発を進めてきたのが北朝鮮。

であれば、この廃棄にかかる費用はある意味「自業自得」ではないのか?なぜ日本や韓国が大きな負担をおうのが、さも当然のように言われているのか根拠が分からない。

 

安倍総理はトランプ大統領の顔色を窺い過ぎて、いい様に扱われてしまっているのかもしれない。アメリカとの関係は大事かもしれないが、このままでは日本はアメリカの「子分」のようになってしまいかねないと危機感すらある。

今後、政府には北朝鮮との外交で国民が納得できるような結果を出してほしいと思う。

 

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