前回はぐたんに召喚された初代プリキュアのなぎさとほのか。
別の世界に迷い込んだ、「パラレルワールド」設定の様子。
今回の話はこれまで仲の良かったえみるとルールーが喧嘩をする話。
大切なギターが壊れたのに、自分の気持ちを素直に語らないえみるにルールーは「ちゃんと気持ちを言わないと分からない」「ルールーには言いたくない」と険悪な雰囲気に。
ここで先輩プリキュアがそれぞれにアドバイス
なぎさがえみるに。ほのかがルールーに。
「大事なのはあなたがどうしたいのか」
「喧嘩してもいい。それで傷つけたとしても、たまにはぶつかって、本音を言い合えるのが本当の親友」
それを聞いて、ルールーはギターの修繕を(アンドロイドの高性能技術を駆使してw) えみるはルールーとおそろいのブレスレットを作り出す。
今日のクライアス社
背水の陣で挑んだ前回ミッションの失敗に落ち込むパップル課長。愛しの「あの人」(ほぼポエムおじさん)に癒してもらおうと駆けつけるも、そこには新幹部ジェロスがベッドに座っている。
その光景を見て、自分がフラれた事を理解しショックを受ける。屋上に行き、自らオシマイダー化する。
・・・今さらだが、これまで二人が逢瀬を重ねていた場所がまさか社内だったとは( 一一) あんな部屋が社内にあるなんて、恐るべしクライアス社(笑)
オシマイダー化したパップルに挑む5人のプリキュア。ここで初めて5人の決めポーズが登場!
しかし、口から吐き出す強烈なエネルギー砲に苦しむ5人。そのピンチにキュアブラックとホワイトが登場。
5人が苦しむパップル課長相手に2人で肉弾戦のみで追い詰め、最後は海に沈没させる。
最近のプリキュアの肉弾戦は、正直フィニッシュを出すまでの「お飾り」或いは「尺稼ぎ」的要素にしか過ぎなかったが、さすが初代。「プリキュアは極めればチャラチャラした技に頼る必要はないんだぜ」という事を現役に示した硬派なシーンだった。
精神的に苦しむパップル課長に、心の中に潜入するというこれまでにないアプローチで救済を図るアムールとマシェリ。
「もう何もかもお終いよ」と嘆くパップル課長に対して、
「あなたはそんなに苦しむ程人を愛したという事実がある」
「愛する気持ちを持ち続ければ、誰かに届く」「愛は無敵」
パップル課長「綺麗事ね。でも、届けばぶっとびね」
そして、二人が待ちわびていたメロディーソードが出現。二人同じ形のギター。
フィニッシュは「ツイン・ラブ・トップビート」マシェリがギターの先端を、アムールがおしりの部分を相手に向けて銃のようにエネルギーを発射。決め台詞は
アムールが「愛してる」 マシェリは「サンキュー」
課長「私の恋は終わった。けどそれで全て終わるわけじゃない。私ももう一度・・・」
無事浄化&退職決定(*^-^*)
そして役目を終え、はぐたんに元の世界に戻されるなぎさとほのか。
感想
今回も深い話だった。
まず、チャラリートの時もそうだったが、敵に対して愛を持って救済にあたるという事。
マシェリは救済前にはっきり「あなたの事は好きではない。ルールーにいつもひどい事ばかり言うから」と自分の気持ち、スタンスを明確に示した上でそれでも相手を攻撃して、制圧して倒すのではなく苦しみから解放する手段を模索する。
本当の争いの解決は「お互いに理解し合い、歩み寄ることでしかできない」事を示している。これは日本と北朝鮮などの国際間でも同様の事が言えるのかもしれない。
そして、女児向けアニメとしては珍しいと感じたのが「愛は無敵」なんて分かりやすいフレーズに、これまでは「そうね」と理解が早い事が多かった。それに対して相手が「綺麗事ね。でも叶えば素敵ね」と言っている事が理想論である事を理解しつつ、言葉そのものでなく、前向きな考えに心を動かされる。
ここまで、メンタル的な部分に踏み込んだアニメは多分なかったんじゃないかな?改めて凄い作品になってきている。
幹部オシマイダーとの戦いは毎回試練になるが、その度にプリキュア自体が大きく強化されている。次からはジェロスか部長辺りが攻めてくるのだろうか・・・?