今日の主役はほまれの飼い犬「もぐもぐ」
TVのタレント猫「りりー」に恋したもぐもぐは、そのりりーと共演するチャンスを得る為オーディションの参加を決意する。
そこでは「外見」「体力」「勇敢さ」といった項目で高い評価を得る必要がある。
外見と体力はなんとかカバーできたが、元々臆病な性格のもぐもぐは「勇敢さ」を示す事が難しく、えみるのかわいい怪獣コスプレにすれビビってしまう(笑)
一方でそんなもぐもぐを観てルールーは戸惑う。
犬と猫の種族の違う者同士の恋は、理論上成立しない。それなら早い段階で「好きな気持ちを諦めさせた方が良いのでは・・・?」と考える。
そこでえみるが得意の「キミとともだち」を歌い、「私とルールーは人間とアンドロイドという種族の違いはある。だけど、好きだという気持ちに種族の違いは関係ない」と語りかける。
もぐもぐは外見と体力部門はなんとかクリアするが、勇敢さでは臆病な性格が克服できず・・・
今日のクライアス社
今日の出動者はビシン。相変わらずハリー一択で執着。
猛オシマイダーを発注。その時、襲われそうになる子どもを勇敢にも助け出すはぐはぐ。
そして、助けた子どもが実は愛しのりりーの飼い主であったことが分かり、リリーからお礼のキスをされ喜ぶはぐはぐ。
28話の考察ポイント
今日のテーマは「感情」と「種の異なる存在」の関係性について。
もっと突っ込んで考えると「差別」「偏見」が起こるメカニズムについてもさり気なくふれているように感じた。
人は自分以外の存在については、ごく自然に「自分と異なるものに大なり小なり警戒心を持つ」という特徴がある。
これは例えば外国人に対して等が分かりやすい。しかしそこまで大きなものでなくても、年齢の違う人、出身地の異なる人、文系⇔体育会系、性別、貧富の差、性格・・・etc 挙げればキリがない程。
こう考えると自分と全てにおいて同一の存在等いないわけなので、あらゆる人があらゆる相手に対して「こいつはおかしい」と感じそれが差別や偏見に繋がり、その違いが大きければ大きいほどその可能性が高まることになる。
今回のお話では、その感情も「心の底から相手を好きになれば、そんなネガティブな感情は無くなる」事を言いたいのだと思う。
確かに「愛」という感情は強い為、本気で好きになった時は相手の全てが良いように感じてしまう状態に陥らせる力がある。
しかし、その強い感情は時間が経てば徐々に落ち着いてくる。その時それでも同じように相手を受け入れられるのか?一旦「嫌い」という感情が顔を出せば、抑えていた相手との違いが一気にネガティブな要素になる。
今回は「愛は些細な違いなど、簡単に超える」みたいな事を言いたったのだと思う。女児が対象のアニメなのでそれでいいと思うが、これまで大人が観ても「なるほどな~」と共感することの多かった回ばかりだっただけに、この深いテーマに対して、少し淡白になってしまった印象。
もう少し、「相手の事が好きなのに、互いの違いを受け入れられず、その葛藤に悩み苦しむ」みたいなシーンがあっても良かったかな~と思った。
しかし、それだけ期待値が上がってしまっている事も事実。冷静に女児向けアニメだという事を踏まえて、少し期待値を修正してもいいのかもしれない。