今回のプリキュアは、全回はなの担任の奥さんが出産をした病院でお仕事体験。
今回のプリキュアは様々な重要な事について触れているのでまとめてみたい。
①ネットの情報について
さあやが、帝王切開を前にナイーブになっているあやの母親に対して。自分でネットで調べた口コミなどの情報を教えてたら、気持ちが楽になるかもと女医さんに提案。
そこで女医さんから一言「ネットには色々な有意義な情報がある。でもあのお母さんや、その赤ちゃんの事が書かれているわけじゃない。私達は目の前の患者さんに向き合う事が大切」
プリキュアでこの問題に触れるとは本当に凄いと思った。
ここで言われているのはネットの情報は確かに便利だが、それは所詮ただの情報でしかない。
それをどう使うのか?それはその人次第であり、良いようにも悪いようにもなり得るもの。
さらに、ネットの情報には虚偽の情報も多くあり、それを簡単に鵜呑みにする危険性にも直接的ではないが触れている。
そして、大事な事はネットの口コミなどの情報よりも、「その人にとってどうか?」ということ。
仮に帝王切開が100人中99人が「全然大丈夫で不安もない」と言っても、その人が大丈夫とは限らない。(実際そんな事はないが)
幾ら技術が進歩してきたとは言え、帝王切開はお腹を切って赤ちゃんを出す手術。その時の痛みなどを想像したときの不安、術後の自分の体への不安(傷後も残る、等)は計り知れないものがある。
その人、その人の不安に寄り添うような心のケアが大事だよと伝えている。
②弟や妹が生まれる子どもの心境
これには大きく2つある
・自分が姉や兄になるのだから、しっかりしなければならないというプレッシャー
よく「もうお姉ちゃん(お兄ちゃん)になるんだから、これくらい自分でしなさい」なんて親は言ってしまう。
でも、そんな言葉や状況が子どもを苦しめている事に周囲はなかなか気づけない。
自分の場合も上の子に言いまくっていた気がする(/ω\) こういう時って、どんな言葉をかけてあげればいいのだろうか・・・?
・今まで自分に向けられていた愛情が、弟や妹に行くという寂しさ
不思議なもので、どんな子でも自然と「事前予測」ができてしまうよう。これに対しては「弟や妹が生まれてきてもお母さんやお父さんの愛情は変わらないよ」という事を、伝え続けていくしかないような気がする。
しかし、プリキュアではその事に両親ともに気づいていない。気づいたのが、第3者のさあや。家族だと距離が近すぎて、こんな大きな変化にも気づけないのが現実かもしれない。
③親の完璧主義さのもつ危うさ
あやの母親は「前の時の子育てに失敗した。だから、今回は失敗しないよう頑張ったのに、出産から失敗するなんて・・・」と漏らす。
何に対して失敗と思っているのか?
あやの話から、母親は料理や買い物でよく失敗をしていたよう。だからこれからはそんな失敗をしないようにしたいということかと思う。
しかし、子育ては自分の経験上うまくいかない事の方が多い。
その為、「うまくいかない事=失敗=ダメな事」といちいち考えていたら毎日「今日もダメな自分だった」としかならない。
実は自分もそんな風に最初は思っていたが、「とりあえず、今日も皆生きてるんだからOK」と自分に対しての合格ラインをかなり下げた。(下げ過ぎ!?(笑))
そのほうが、気持ちに余裕が出き、子育てや生活が楽になった。
それにこの「子育てが失敗」という考え方は、あやの事を「失敗した子」と言っているも同義だと思う。
そんな風に子どもが感じてしまえば、これ程不幸なことはない。
完璧主義な親もいると思うが、子育てにおいてはほぼ良い事はないと思う。性格を変えることは困難だが、「考え方を変える」ことはできると思う。
次回はすごい。激情版のオールスター並みに過去プリキュアが出現!!
今回のプリキュアは本当に贅沢な内容になっている。