伊調馨のパワハラ問題 遂に協会がパワハラを認め謝罪会見 栄和人は強化本部長辞任へ

スポンサーリンク

伊調馨のパワハラ問題で、一貫してパワハラの存在を否定してきた日本レスリング協会が平成30年4月6日会見。弁護士3人から構成される第三者委員がパワハラが存在したことを認定した為、それを受け入れ謝罪会見を行った。

パワハラと認定された事実

2010年2月に東京都内での合宿で、栄和人強化本部長が伊調馨選手に「よく俺の前でレスリングできるな」と言った

伊調選手は10年11月の広州アジア大会代表の選考基準を満たしたが、十分な説明を行わずに別の選手を選んだ

10年9月、伊調選手が世界選手権で優勝した際、コーチとして指導していた田南部力氏に「伊調の指導をするな」と栄強化本部長が言った

15年2月、都内での合宿中に協会の指示で外出した田南部氏を「目障りだ。出ていけ」と栄強化本部長が罵倒した

上記のパワハラに対して福田会長らが謝罪を行った。またパワハラを実行した栄和人は強化本部長の職を辞任することになった。

 

まとめ

伊調馨のパワハラ騒動は最初から「ほぼ確実にパワハラは存在する」と思っていた。伊調馨ほどの人物から、弁護士を通して内閣府へ告発状が出されるのである。よっぽどの事なければ、このような事態にならないからだ。

しかし、調査も十分に進んでない段階で協会は「無い」と否定をし続け、谷岡学長の「パワー会見」でもパワハラを否定。にもかかわらずこのような結果になった。

今回のような、組織にとって危機的事態に直面した時の初期対応は非常に重要だ。

まずは組織としてすぐ事実確認を実施。それまでにコメントをもしするなら「当協会として、現時点ではそのような事実を認識しておりませんが、第3者委員を含め速やかに事実確認を行います。その結果が分かり次第皆様にお伝えいたします。調査の結果、ハラスメントが実際にあったかどうかに関わらず、予防等の対策・対応を組織としてしっかり行っていく所存です」

このくらいの内容なら、少なくともあまり悪いイメージはない。そしてすぐに事実を公表し、ハラスメントがあったのなら誠心誠意の反省が伝わるように謝罪をし、今後どうやってハラスメントの撲滅に取り組んでいくのか、その内容を伝えればこれ程の騒ぎにならなかったのではないだろうか?

その点を考えると、今回の会見はすぐにハラスメントを認めて謝罪した点は評価できるが、どうやって今後ハラスメント対策に組織として取り組んでいくのか、具体的でなくても良いので方向性などは示してほしかった。

また、谷岡学長は今回記者会見にも姿を現さず、コメントも特になし。協会の副会長という立場もある為、今後何かしらの対応がなされるのか?その点にも注目して今後の動向を見ていきたい。

スポンサーリンク