ジョコビッチが遂に快挙を成し遂げた。
9つあるマスターズ大会、その全てでタイトルを獲得すし、「ゴールデンマスターズ」達成。
まだ誰も成し遂げていない偉業を、8/20のシンシナティ決勝でフェデラーを撃破し成功した。
マスターズ大会一覧
①BNPパリバマスターズ(アメリカ) 3月上旬開催(ハードコート)
②マイアミオープン(アメリカ) 3月下旬開催(ハードコート)
③モンテカルロ・マスターズ(フランス) 4月中旬(クレーコート)
④ムチュア・マドリードオープン(スペイン) 5月上旬(クレーコート)
⑤BNLイタリア国際(イタリア) 5月中旬(クレーコート)
⑥ロジャーズカップ(カナダ) 8月上旬(ハードコート)
⑦ウェスタン&サザンオープン(アメリカ・シンシナティ) 8月中旬(ハードコート)
⑧上海マスターズ(中国) 10月中旬(ハードコート)
⑨パリマスターズ(フランス) 11月上旬(インドアハード)
これら9つある大会で全てタイトルを獲得するというのは本当に凄い事。
多くのトッププロ選手がいるが、マスターズのタイトルを1回も獲れずに引退する選手の方が圧倒的に多い。それはこのマスターズがグランドスラムと一緒で「トップ選手へ参加が義務付けられている」事から、当然のようにトップ10がほぼ全員参加している為。
そうなると、ランキングが11~20位台くらいの選手であっても優勝するチャンスが少ない。
実際錦織も4回決勝まで勝ち上がっているが、最後の最後でジョコとナダルにタイトル獲得を阻まれ、未だこのグレードでのタイトルが無い。
感想
ジョコビッチは2016年の全仏でタイトルを獲得して「生涯グランドスラマー」の仲間入りを果たした。しかし、以降は燃え尽きとケガによるスランプでランキングも10位以下に低迷。
「ジョコビッチの時代はもう終わった」実際に自分もそう思っていたが、今年のウインブルドンで優勝する等、テニスが戻ってきている。そしてこの偉業達成である。
2011年、2015年に2回あった「ジョコビッチ・パーフェクトイヤー」程ではないにしてもほぼ完全復活といってよいかもしれにない。
ゴールデンマスターズは「史上最強のオールラウンドプレイヤー」とも称されるフェデラーですら成し遂げていないのだから、これがどれだけ凄くて、ジョコビッチがある意味フェデラーをも上回る、あらゆるサーフェースで高い能力を発揮できる万能プレイヤーであることが分かる。
これを機に、フェデラーをも上回る「史上最高の選手」と評価する人が増えてもおかしくない。
こうなるとジョコビッチが成し遂げていないのが後一つ。それが「オリンピックの金メダル」
これを獲れば生涯グランドスラムのさらに上、「ゴールデンスラム」達成となる。
そして次にその可能性があるのが、2020年の東京オリンピック。その時ジョコビッチは33歳。
年齢的にはギリギリだが可能性が無くは無い。実際フェデラーも36歳でグランドスラムのタイトルを獲っているのだから、同じレベルにあるジョコビッチができないことはない。
前人未到の「ゴールデンスラム」「ゴールデンマスターズ」2つのビッグな記録を打ち立て、「ダブルゴールデン」プレイヤーとなる事を期待したい。
ちなみにナダルが「ゴールデンスラム」を既に達成済み。まだタイトルを獲ってないマスターズが「マイアミ」「上海」「パリ」の3つ。
フェデラーはモンテカルロとローマ。そしてオリンピック金メダルが未達成。ここ最近のフェデラーはクレーシーズンスキップしている為、正直ゴールデンマスターズは厳しい。
ジョコビッチが最速でゴールデンスラムになるのに後2年かかるのに対して、ナダルは歯車が合えば今年上海とパリを獲って、来年の3月のマイアミでタイトル獲得となれば、ジョコビッチより先に「ダブルゴールデン」達成となる。
以外とナダルのほうが先に、ジョコビッチより偉大な記録保持者になる可能性が十分ありそうだ(*^_^*)