契約中のひかりTVのキッズステーションで、過去の劇場版を次々放送していた最後の作品がこの「THE LAST」
原作者の岸本斉史が「今回の映画はぶっちゃけ恋愛です!」と語っているようにナルトとヒナタのラブストーリ展開となっている。
そんな初の試みにして、そもそもバトル漫画で恋愛重視の話は成り立つのか?そんな危険とも思われる実験をよりによって、最後の劇場版でやっちゃうという大胆さも含めた作品だ。
ここからはネタバレを含むので、まだ観てない方は要注意。
バトルシーン
恋愛重視とは言え、バトル漫画なのでそれなりにバトルシーンはあった。ただ過去作品と比べると、その割合は少ないと思われる。
今回は第四次忍界対戦後のナルトということもあって、劇場版で最強のナルトである。(仙人モード、九尾の完全コントロール、六道の力全てが揃っている)バトルシーンはスピード感もあってそれなりに楽しめたが、一つ気になったことが!
九尾(クラマ)とナルトが別れて戦っている( ゚Д゚)
原作でもそんな設定なかったのに、サラ~っとこのような事が行われているが、ちょっと待て!人柱力って確か尾獣を引きはがされたら死ぬってルールじゃありませんでしたか?この絶対ルールの急な変更には驚きを隠せなかった(^-^;
恋愛シーン
まず率直に思ったのが「ナルトの心変わりが早すぎないか?」という事。
自分は原作1巻から最終巻まで全部買って見てきたナルトファンと自認しているw
終わるまでリアルタイムに約15年。(ナルト世界でもこの最初からこの劇場版まで約5年経過)当時中学生であった自分も気付けばおじさんと言われる年齢になるまで続いたこの作品。その間ナルトは一貫して「サクラが好き」という設定でブレがなかった。その為ずっとナルトのヒロインはサクラであるという認識だった。
それなのに漫画の「ボルト」を観た時にヒナタと結婚していて「あれ?( 一一)」と思ったのは今も覚えている。
そこで今回の映画はその「なんでナルトとヒナタがくっついたのかを説明しますよ」という意図もあったと思う。
そして観ていくと、ナルトも最初は全然ヒナタの事等恋愛対象として見ていないのに、敵の幻術で「幸せだった過去を見せられる」にかかり(イタチの月読とかに比べるとなんて優しい幻術なんだ(~_~;))そこでヒナタが昔から自分の事を好きだったのに気づく。
で、急に好きになる。サクラも「あんたが私の事好きだったのは、サスケ君への対抗心でしょ?」でこの急な心変わりを説明しようとしているがちょっと待て!それはつまり「サクラがサスケの事を好きなのは分かっている。だったらそのサクラが俺を好きになったら、俺の勝ち」という発想?だったらサクラにあんなこだわらなくても、他にサスケの事を好きな女の子であれば条件を満たすので誰でも良かったのでは?
加えてこの作品でヒナタの事を異性として好きと自覚するまでナルトは「ラーメンの好きと女の子が好きの区別がつかない」という設定になっている。そんなナルトがわざわざ女の子を自分に惚れさせることにこだわる意味も薄いような気がするのだが・・・?
ただヒナタに「好きだ」と告白してからのナルトは最早キャラ崩壊状態と言って良い(笑)
ちょっとフラれた(と思っているだけ)くらいで大事な任務をやる気無くすわ、最後の方は「もう離さない」みたいなセリフを吐きながらのキスシーン。トレンディドラマのイケメン俳優みたいでしたよ、ナルトさん(≧◇≦)
正直、これわざわざ映画でやる必要があったのかなと思う。ただ各カップルがどのようにして成立するようになったのかは、短編アニメなどでも良いので観れると面白いなって思う(*^_^*)
サクラとサスケ、テマリとシカマル、サイといの、チョウジとカルイ等