衝撃的なニュースが入った。あのスタジオジブリの2トップと言えば「宮崎駿」監督と「高畑勲」監督だろう。
なんと・・・その高畑勲監督が昨日4月5日に都内の病院で亡くなったというのだ。82歳だった。
詳細な死因などはまだ不明だが、去年の夏頃から体調を崩し入退院を繰り返していたとの事。
高畑監督が手掛けた有名な作品は数あるが、その中でも自分が印象にあるのは
・火垂るの墓
・かぐや姫の物語
高畑監督の作品と言われると、真っ先に浮かんでくるのがこの2つだ。
火垂るの墓
この名作について、今更説明は不要だろう。おそらく日本人なら少なくとも一度は観た事あるくらい、昔からTVで観る機会があった作品。
戦争がどれ程人を悲惨な目に合わせるのか、それを強烈に教えてくれる映画。自分も戦争を経験したわけではないが、そのような世代が観て、そして戦争がいかに愚かなのか、伝えていくきっかけにもなり得る映画だと思う。
清太が持ってきた米を、叔母が清太と恵子に与えずに自分達だけで食べるシーンがある。これを子どもの時に観て今も覚えている程自分の中ではショックがあった。家族同士でも、人はこれ程冷酷になるのだと感じた瞬間だ。
かぐや姫の物語
あの誰もが知る日本昔話「かぐや姫」を独特のタッチと世界観で描いた作品。ストーリーは誰もが知っているが、子ども時代や都に来たばかりのかぐや姫、そしてかぐや姫の心理描写等、原作の話にはない面が描かれていた。
地上波で放送されたのを録画。当時娘も5歳くらいだったが、面白ったようで一緒に繰り返し観た。大人が子どもに観せてあげたい、良作の一つで小学校などで教育の一環として観る機会があっても良いくらいではないだろうか?
悔しくも、監督としては「かぐや姫の物語」が遺作となってしまった。次回作を期待していただけに、本当に残念でならない・・・。