錦織圭 2018ウインブルドン準々決勝 ジョコビッチチャレンジレビュー

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遂に、この大舞台で錦織が恒例の「ジョコビッチチャレンジ」をする機会が来た。

ちなみに芝では初のチャレンジになる。

勝利するために、重要なポイントを挙げてみる

 

①先にブレーク&セットアップを許さない

過去のジョコビッチ戦。負けている時は大体先に先行を許してしまっている。なんとか追いついても、そこから自分がリードするまでのエネルギーが残らない。勝つためには先にリードを許してはいけない。

じゃあ、何をすればいいのか

・やはりサーブ

どのサーフェイスでも言える事だが、芝ではその重要性は高い。大体ブレークを許す時は1stが入らなくなって2ndサーブを叩かれてしまう事がほとんど。その為には、「1stサーブが3本連続で入らない」状況を作らないことが大切になる。そうすれば、デュースになっても最終的にはキープできる確率が上がってくる。

・リターン

幾ら錦織のサーブが良くてもビッグサーバーでない限り、ジョコビッチ相手に5セットマッチで1回もブレークされないなんてプランは非現実的。相手も錦織と同じ「世界屈指のリタナー」でもあるのだから。

いい1stが入った時はどうしようもないが、ジョコビッチも試合の中で1stがなかなか入らない時間帯もあるし、どんだけサーブの調子が良くても3~4割は2ndサーブになる。

この2ndサーブのリターンをミスらず、気持ち的には「2ndサーブになったら全部ポイントにする」くらいの意気込みで攻めてほしい。そうすれば、ジョコビッチのサーブにプレッシャーがかかり、1stサーブが入らなくなり、よりブレークできるチャンスが広がる。

 

プラン的には1セットにおいて、1回先にブレーク。しかし、どこかでブレークバックを1回許すが、その後は粘りタイブレークへ突入。そうすれば、今大会タイブレーク勝率100%の錦織の強みを生かしてセット奪取!! これを3回繰り返して勝利(*^-^*)

 

②無駄なミスをしない

ジョコビッチは錦織の時にはとにかく無駄なミスをしてくれない。(他の選手の時には、ミスる時はミスるのだが・・・)

ここで痛いのが、なんでもない凡ミス(アンフォースドエラー)ジョコビッチは相手のミスを引き出すのが上手い。過去錦織も攻撃したショットをしつこく返されて、焦って凡ミスを重ねて自滅して負けるパターンが多い。

ポイントを積極的に取りにいってのミスならまだいいのだが、繋ぎや展開するためのストロークでミスるのは避けたい。

さらに言えば、攻める時と守る時のメリハリもはっきりさせる必要がある。常時攻撃的なショットを打っていればミスの量産になる。かと言って守って勝てる相手でないのは確か。「今どうする時なのか」の選択が重要になる。

 

何にしても簡単に勝てる相手ではない。勝つにしてもストレート勝ちはまずあり得ない。5セットのフルセットを戦って初めて勝利できるという覚悟が必要。

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しかし、この状況2014年の全米の時に似ている。

全く期待されてない状況で気づけば準優勝。その時も全身白いウェアー(今大会はウインブルドンなので強制的に白だが)世界トップクラスの選手に「勝てるわけない」という前評判を覆した。

コメント時の雰囲気も勝利の喜びを出さずに淡々とした感じで答えており、「勝てない相手はもういない」の名言が出た時に似てないだろうか。

今回も「優勝の為にはここから厳しい戦いが続く」と、優勝を本人も意識している。これは期待していいのではないだろうか・・・?(^^)/