2018 ハレ大会(ドイツ 芝 ATP500)
2回戦 錦織圭 対 ハチャノフ
2-6 2-6 で錦織圭敗退(T_T)
1stセット
立ち上がりの第1サービスゲームで、ストロークミスからいきなりブレークピンチ。一度はセーブするも、守り切れずブレークスタート。
第2リターンゲーム、ここですぐ取り返せれば良かったが、チャンスなくキープされブレークが成立。0-2
さらに第3サービスゲームもミスが出て、ブレークピンチ。ここで質の高いドロップショットなどで、プレーを変化させなんとかキープ。1-2
お互いにキープが続いて迎えた第7サービスゲーム。ここでフォアハンドのミスが続いて2度目のブレークを許す。2-5
最後はハチャノフのサービング・フォア・ザ・セット。サーブがどんどん冴えてきて、このゲーム2本サービスエースを取られ、挽回のチャンス無くセットダウン。
1stサーブの確率は63%、2ndサーブのポイント率50%は良いのだが、1stサーブのポイント率が54%と低いのがキープをしんどくさせている。
2ndセット
流れを断ち切るために絶対キープの第1サービスゲーム。しかしここでバックハンド、バックのスライス、さらにボレーのミスでブレークポイントを握られる。一度はセーブするも、最後は得意のドロップショットが甘くなって対応されブレークを許す(T_T)
第2リターンゲーム。ハチャノフのサーブがどんどん調子が上がってきて、最後はダブルファーストで2ndサーブのエースでキープを許し0-2
ここまで1stセットと全く同じ流れになっている。
互いにキープで迎えた第6リターンゲーム。リターンを深く打つなどしてこの試合初めて40-30とブレークチャンスを掴む。しかし、相手のサーブの調子が落ちず結局キープを許してしまう。 2-4
(このゲームで、リターンの際ラケットがすっぽ抜ける場面があった)
第7サービスゲーム。ここもミスが出て15-40のピンチ。1本は1stサーブでのポイントで凌ぐが、次を痛恨のダブルフォルトでブレークを許してしまう。こういった場面でダブルフォルトが出てしまうのは、集中力とメンタルが低下している事が分かってしまう。
最後の第8リターンゲーム。(ハチャノフのサービング・フォア・ザ・マッチ)スイングボレーをミスる等チャンスを生かせず、最後に粘る事もできず試合終了。
ハチャノフ
身長198cm。右利きでバックハンドは両手打ち。ロシアの22歳の選手。世界ランク対戦当時36位
長身から繰り出すビッグサーブに加えて、フォアもバックもどちらからでも強烈なハードヒットを繰り出す。加えて以前はひたすら強打するだけでミスも多い印象だったが、この試合を見る限りでは守るべき所は守り、打つべき時に攻めていく、メリハリを利かすことができていた。
しかも、ドロップショットも意外と上手くて緩急もつけれてた。あれだけのビッグショットに緩急までつけられると的が絞れず、流石の錦織も対応できなかった。
ハチャノフの自分の印象としては「デルポドロ」に非常によく似たタイプの選手。今後もう一皮剥ければ一気にトップ10近くまで来る可能性のある選手。
錦織圭
最終スタッツ
1stサーブの確率53% 1stサーブのポイント確率51% 2ndサーブのポイント確率47%
ウィナー14(フォア8本、バック3本、サーブ1本)
アンフォースドエラー32(フォア20本、バック11本、サーブ1本)
このスタッツからも、1stサーブのポイント確率が低い。これではキープできない。こうなった要因にかなり2ndサーブを叩かれていた。
数字の上では半分くらい2ndサーブでポイント取れているが、叩かれていたので相手のミスも合わせればその程度ということで、プレーしている錦織はそんなにポイントできてる感覚はなかったと思われる。
その為、1stサーブを入れることに意識が行き過ぎて、あまり効果的なサーブになっていなかったとも思える。
後、フットフォルトが1回戦に続き取られた。少しフォームがしっくりきていない所も影響しているかもしれない。
そして、今日はフォアとバックのストロークミスが非常に多かった。相手のナイスショットでミスさせられたり、攻めに行ったショットで結果としてジャストアウトなどは良いのだが、何でもない凡ミスが多く、自滅した印象がある。
こうなった要因はよく分からないが、クレーと芝では球足も球速も異なる為、まだショットの感覚がアジャストしきれてないのかもしれない。
まとめ
早期敗退は悔しいが、自分は錦織は毎年このハレでどこか故障して、コンディション不良の状態でウィンブルドンに挑んでさらに状態が悪化・・・という芝のシーズンは悪い流れが毎年のように出ていた。
その為正直「もう錦織、芝はスキップしてもいいのでは?」とも考えていた。シーズンのうち芝のシーズンは1か月もないくらいで、最近芝であまり活躍していない為、ディフェンドするポイントもほぼない。ここで故障する確率が高いのなら、いっそ無理しないという判断もありじゃなかろうか?
そういう意味では、このハレは特にケガもせず終われたので良かったとも言える。
あまり実戦で打てずにウインブルドン入りになるが、どうかウインブルドンもケガをせず終わってくれることだけを祈りたい(^^)/