2018 モンテカルロ3回戦 錦織圭 対 A・セッピ
6-0 2-6 6-3 錦織圭勝利
今季初のクレーでここまで勝てるとは思っていなかったので、嬉しい誤算!(^^)!
意外にも、モンテカルロでは自身初のベスト8
1stセット
いきなり相手のサーブをブレーク成功で2-0。さらに次のリターンゲームもブレークして4-0。これは出来過ぎ・・・と思ったら、さらに次もブレークで6-0でセット奪取!
なんと、ベーグルで1stセットを奪う、超出来過ぎな立ち上がり(≧◇≦)
安定感のあるバックに加えて、このセットフォアハンドもしっかり打てていた。だからこそ、錦織得意の早い展開でセッピに何もさせない状態にしていた。このどこからでもポイントが取れる感じは、全盛期の無敵と言われたジョコビッチ状態。錦織も全盛期、ゾーンに入るとたまにジョコビッチが乗り移る(笑)時があったが、この1stセットはまさにゾーンに入ったと言える。
実際セッピは特に調子が悪いようには見えなったが、あまりにも相手が良すぎるので何とか守るか、無理してミスるかの状態になっている為悪いように見えてしまう。
ただ、過去の錦織の試合では1stセットが良すぎると、後が怖いことが多い。実際2016のマスターズのパリ大会でも、ツォンガ相手に1stセットをベーグルで取った後、逆転されている(>_<)
2ndセット
1stセットの良い流れのまま序盤は互いにサーブキープで2-1。セッピが粘り強くプレイして2-2。ここまではの流れなら、このセットも錦織がブレーク先行しそうな感じはある。
しかし、直後の第5ゲーム。40-40の場面からドロップショットを打つが、これがミスになりブレークポイントを握られてピンチ。これをセッピが取りきってブレーク先行を許す。
そして、ここから一気に立場が逆転してしまい、5ゲーム連続奪われて2-6でセットを落とす(/ω\)
前にも書いたが、ドロップは良い意味でも、悪い意味でも流れを大きく変える「ハイリスク・ハイリターン」なショット。ただ、ビビッて安全な場面でしか打たないのなら、相手に読まれて安心してラリーをさせてしまうし、こういう場面で使うからこそ意表をつけるのも分かるので、使い所が本当に難しいショットだと思う。
ファイナルセット
最初流れはセッピだが、錦織も粘り強くプレイし互いにサーブをキープしあって3-2。第6ゲーム、ここでミスらないようにロングラリーをしつつ、緩急とコースを混ぜながら相手に的を絞らせないように頭脳的な展開を繰り出しブレーク成功!!4-2。そこから互いにキープしあって5-3
サービング・フォア・ザ・マッチをもつれる事無くきっちり取って6-3で終了!
A・セッピ
相変わらず、191cmの長身から繰り出す強烈なサーブと、フォア・バックともに安定感のあるストロークに苦しめられた。今日全てのセットを通して悪くなく、どっちかと言えばアップダウンは錦織のほうが激しかった。
このレベルの選手が現在62位は不思議。常にトップ30にいても良い選手だ。
錦織圭
・1stセット、久しぶりにゾーンに入ったのを見た。これは調子が上向いてきていないとできないので、良い兆候
・フォアが試合ごとに良くなってきている。スタッツでエラーを観ると、やはりバッグよりフォアのほうが多いのは多いが、たったの6本差。フォア・バック合わせて26本のエラーだったが、そんなに多い印象は無かった。
・今日は、ファイナルセットで修正がきちんとできたのが良かった。以前だと悪いまま押し切られることもあったが、試合をしながら「今日は何が通用して、何がダメで、勝つためにはどうすれば良いのか?」を考えて、実行できているからこの結果に繋がっているんだと思う。
これ、言うだけだと簡単そうだが、実行するのはメチャクチャ難しい。この修正力も錦織が長年トップをキープできた能力の一つではないだろうか。
次はライバルのM・チリッチ。昔はなんだかんだ言ってお得意さんだったのだが、最近は勝てていない嫌な相手(*´Д`) 錦織はこの山場を突破して、長いトンネルを脱出できるか!?