1回戦 対ベルディヒ
4-6 6-2 6-1 錦織圭勝利!!
1stセット落とした段階では、やはりまだトップ選手相手には難しいかと思った。1stサーブも入らず、フォアもエラーが多く走っていない。
しかし、そんな中でも安定していたバックハンドを中心に試合を組み立てていき見事に逆転。この試合はベルディヒの1stサーブの悪さにも助けられた。
2回戦 対メドベトフ
7-5 6-2 錦織圭勝利!!
ネクストジェネレーションの一人で将来を期待される若手の挑戦を受ける。
この試合も1stサーブの入りが悪く、序盤キープに苦しむ。ただフォアが1回戦よりは良くなってきた事、相変わらずの安定したバックハンドに加えて、ドロップショットとネットプレーが冴えてポイントを重ねる。2ndセットは完全に流れを掴み、突き放して勝利。
ちなみに、この試合が今大会唯一のストレート勝利(;^ω^)
3回戦 対A・セッピ
6-0 2-6 6-3 錦織圭勝利!!
1stセットはとにかく錦織の展開が早く、結果セッピのミスが早くなり何もさせずにベーグル。
このまま行くのかと思ったが、そこは1stセットが良すぎるとトーンダウンしてしまう錦織の悪い癖が出てしまい、2-1から5ゲーム連続で奪われる。
ファイナルセットは、セッピのプレーの質も上がってくる中錦織もフォア、バックでストレートやアングルクロスなど様々なショットを織り交ぜて、最後はブレークアップからきっちりセットを取って試合終了。
この試合くらいから、大分フォアが良くなってきた印象。
準々決勝 対M・チリッチ
6-4 6-7(1-7) 6-3 錦織圭勝利!!
宿命の同世代ライバルにして、かつてはお得意様だったが最近は負け続けのチリッチ。この時点で世界ランキング3位で第2シードの強敵は、この大会の山場であった。
1stセットはブレーク先行で、きっちり取りきる。2ndセットも先にブレークされるも、即座にブレークバックでさらにブレーク先行。5-4でサービング・フォア・ザ・マッチで3本マッチポイントを迎えたが、なんとここをチリッチが諦めずプレーし、ブレークを許しそのまま2ndセットを落とす。
ファイナルは互いにサービスキープを繰り返すジリジリした展開だが、先にブレークアップで逃げ出したのは錦織。最後は2度目のサービング・フォア・ザ・マッチをしっかり取り切り勝利。
この試合ではもうフォアの不安を感じる場面はほとんどなかった。後チリッチにしては珍しい程スマッシュミスがありそれにも助けられた。
ただプレーが良くなってきた半面、右手首の状態も心配になってきていた。
準決勝 対A・ズべレフ
3-6 6-3 6-4 錦織圭勝利!!
ズべレフはバックハンドのクロスが鋭く、ダウンザラインへの展開もできるしディフェンスも良くミスが少ない。またドロップショットなどのテクニカルなショットも繰り出してきた。錦織の基本戦術である「バックのクロスラリーを中心に組み立てる」が有効に機能しない為序盤は苦しい展開が続いた。
このままでは厳しいと見ていた2ndセットだが、バックのクロスラリー展開ではなくドロップやネットプレーを織り交ぜる戦術にシフト。これが功を奏し始める。
ファイナルセットはほぼゾーン状態になりスーパーショット連発。ズべレフも不調だった1stサーブの確率を上げてくるなど修正してきたが、際どい接戦を見事制し勝利。
決勝 対R・ナダル
3-6 2-6 錦織圭敗れる(T_T)
今の錦織なら行けるかも・・・と淡い期待をしていたが、そこは流石のクレーキング。モンテカルロ10回も優勝している為、ここでの勝ち方を知り尽くしている。
ただ、錦織もこの試合通して決して悪くなかった。フォアもバックも色々なショットをストレート、アングルクロス、さらにドロップと巧みに配球できていて1stセットは先にブレークアップして2-1とした。
ただ、ここで流れを渡さないのがクレーキング。即座にブレークバックして、直後の自分のサービスゲームはラブゲームキープ。さらに即ブレークと手がつけられない(*´Д`)
全体的にキープがとても難しかった。ナダルは錦織のサーブをとにかく返してくるし、攻めてうったストロークショットもとにかく深く返してくるので決まらない。ネットに出ても、ライン上にカウンターを放つし、正直「あなた、本当に人間ですか?」と言いたくなるくらい神がかっていた。
ただでさえ、クレーでの実力差はあるのに錦織とナダルでは試合時間が10時間と5時間と大きな差があり体力面もこの試合では影響したと思われる。
大会まとめ
復帰初のクレー大会でいきなりマスターズ準優勝は誰も予想してなかったと思う。思いの他右手首は大丈夫そうだが、無理してまた故障しないようにしてほしい。
全体的に復調傾向だが、1stサーブの確率とポイント率がもう少し上がってきたらもっと楽に勝て、そして悲願のマスターズタイトルや、全仏オープンでも自身の記録を上回るベスト4以上の結果というのも期待できるのではないだろうか。