錦織圭 2018モンテカルロ準々決勝 対チリッチ戦 世界3位のライバルとの激闘を制し、久しぶりのマスターズベスト4進出!!

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2018 モンテカルロ準々決勝 錦織圭 対 チリッチ

6-4 6-7(1-7) 6-3 で錦織圭勝利!(^^)!

3時間近い戦いを制し、見事ベスト4に進出。正直、この大会でここまで来るとは思っていなかったので驚いている。

1stセット

最初は互いにキープ。そして第5ゲームで先にブレーク成功!次の第6ゲームもきっちりキープしてブレーク成立。

5-4のサービング・フォア・ザ・セット。ファーストポイントは取られるも、その後連続ポイントを重ね、きっちりセットを取る。

フォアが今大会中最高の出来!球威も出ているし、これまでより伸びがあるのが明らか。厚いグリップでしっかり打てているからだと思う。

1stサーブの確率が54%と少し低いが、ポイント率は1st75%、2nd59%と上々(*^^)v

2ndセット

このセットも最初は互いにキープ。そして第4ゲーム、チリッチがフォアのアングルクロスを決めて30-40とブレークポイントを握られピンチ。好調だったバックのダウンザラインのミスなどもあってブレークを許す(T_T)

直後の第5ゲーム、チリッチが右膝の痛みから途中でMTO(メディカル・タイムアウト)を申請。最初からテーピングをしていたので、状態は万全ではない様子。表情からも痛みが強いと思われる。

そんな事も影響してか40-15のブレークチャンスを一発で仕留め、ブレーク成功!!直後の第7ゲームもきっちりキープで3-3のタイに戻す。

そして第9、錦織のリターンゲーム。ランニングしながらの、フォアのアングルクロスでパッシングウィナーを奪うなどスーパーショットも炸裂。デュースからのシーソーゲームを何度か繰り返し、再びブレークを奪う!

そして、迎えた第10ゲーム。錦織のサービング・フォア・ザ・マッチ。キープすれば勝利するゲーム。そして40-15と2連続のマッチポイント。もう終わると思いきや、チリッチのナイスリターンもあって40-40と追い付かれる。しかし、もう1回マッチポイントを握って、「さあ後1ポイント」というところで、チリッチが連続ポイントを重ねて、まさかのブレークバックを許してしまう(T_T)

そしてタイブレークに突入。このタイブレーク、チリッチがキレキレで3回ミニブレーク、対して錦織はミニブレーク0。1-7でタイブレークを落としてこのセットを落としてしまう(*´Д`)

ファイナルセット

嫌な流れで入るので最初のサービスゲームが大事。心配していたがきっちりキープ。そこからは互いにキープを続ける。

そして第8、錦織のリターンゲーム。粘ってディフェンスをして、最後は鮮やかに抜き去るスーパーカウンターショットも飛び出し、このゲームをブレーク!!マイケルチャンも思わずガッツポーズ(^^)/

そして第9ゲーム。再びサービング・フォア・ザ・マッチ。2ndセットの嫌なイメージが残るが、これをしっかり集中してプレー。30-30とジリジリする局面にまでなったが、この重要ポイントを制し40-30。最後は一発でマッチポイントを取って終了!!

チリッチ

現世界ランキング3位で、今大会第2シードの強敵。

相変わらずのビッグサーブと、高い打点からのフラットショットはがあまりにも強すぎる( ゚Д゚) 特にフォアがヤバい。ただ、クレーというサーフェース、右膝の痛み、錦織がうまく緩急を混ぜた展開などの要因で、今日はいつもより破壊力は下がっていたように思う。

また、今日は珍しいくらいスマッシュのミスが多く、これに助けられる場面も多かった。

これでチリッチとの対戦成績は8勝6敗。最近3連敗していて最早「お得意さん」でなくなっていたが、これでまたお得意さんになってくれることが期待できそう(笑)

錦織圭

・今日は何といってもフォアハンドが良かった。見る限りでは全盛期の8~9割程度ではないだろうか?これくらいフォアが打てれば、錦織とストローク戦をまともにやりあって勝てるのは、ビッグ4くらいでは!?

・ディフェンスが相変わらず良い。降られても粘り強くスライスで返したり、意図的にムーンボールで時間を稼ぎつつ、相手が打ちにくい場所に配球するなど頭脳的な試合運びが見られた。

スタッツ

ウィナー:16(フォア10、バック6)

アンフォースド・エラー:30(フォア15、バック15)

サーブ

1stサーブ確率:55%

1stサーブポイント率:73%

2ndサーブポイント率:49%

サービスエース:5本

ダブルフォルト:5本

ブレークポイント取得率:4/14 (チリッチ:2/6)

まとめ

1stサーブがもう少し入ると、もっと楽になりそう。ただ2ndサーブのポイント率が50%近い数字が、今大会1stサーブが入らなくても勝てている要因。

ブレークチャンスもチリッチより明らかに多い。錦織が世界屈指のリタナーと言われていることが分かるデータ。対してチリッチに対してブレークチャンスを3セットで6回しか与えず、2回しかブレークを許してないのは凄い事。

また、去年はブレークチャンスをなかなか取りきれない事が多かったが、今大会は一発で仕留める場面も多く、チャンスをきちんとものにしている印象。それはここ一番の場面で集中力が高められているから。これは調子が良くないとできない事。

錦織自身もテニスの調子は上がってきているとコメント。ただ右手首は試合中も気にする場面もあったし、本人も「良くはないが、プレーはできる」と微妙な言い回しの為心配される。

次は準決勝でA・ズレレフと対戦。現世界ランキング4位で今大会第3シード。去年マスターズで2タイトルを獲得し、今年のマイアミでも準優勝している。年齢も21歳でいわゆる「ネクスト・ジェネレーション」の断トツ筆頭株の強敵。

錦織も去年のワシントンで惨敗した相手。いつのまにかランキングも、実績でも抜かれた感がある強敵。これに勝てば復帰後初のマスターズ大会でいきなり決勝進出となる。

ここまで来たら期待しないわけにはいかない。是非若武者を、経験値の差で突き放し決勝まで駒を進めてもらいたい!!

 

 

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