2018パリ大会(マスターズ1000) 2回戦
錦織圭 対 マナリノ
7-5 6-4 で錦織圭勝利!(^^)!
1stセット
互いにもつれながらもキープ合戦で迎えた第11リターンゲーム。
30-40からマナリノのミスでデュース。そこから錦織がフォアでウィナーを奪って初のブレークに成功し6-5
第12サービスゲーム。錦織のサービングフォア・ザ・セット。ここを危な気なくキープし、セット奪取!
2ndセット
互いにキープで迎えた第7リターンゲーム。ブレークポイントを掴みチャンスは錦織。ここをきっちりブレークで4-3。このセットも錦織が先にブレーク先行。
次の第8サービスゲームもきっちりキープで5-3。ブレークアップ成立。
第10サービスゲーム。錦織のサービングフォア・ザ・マッチ。
ここを錦織がしっかりキープで試合終了!
マナリノ
出身国:フランス 年齢:30歳 左利き、バックハンドは両手打ち
世界ランキング:46位(最高22位)
プレースタイルは基本的に守備的ベースライナーのカウンターパンチャータイプ。
通常このタイプは球足の遅いクレーなどを得意とするが、マナリノは実績でも芝が一番勝率が高く、球足の速いサーフェイスを得意とする少し変わったタイプ。
このマナリノは杉田が初めてツアー優勝した2017年アンタルヤオープンの決勝の相手。
そして、同じ年の楽天オープンでも決勝まで勝ち残り、最後はゴファンに負けて準優勝となり、日本では比較的知名度が高くなった選手。
しっかりストロークを返して来る選手だが、今日は錦織がネットに詰めるのが早く、ストロークも先に振られていたので得意のカウンターで流れを掴み切る事ができなかった。
錦織圭
動きがウイーン大会の絶好調時に比べると重たそう。明らかに疲労の蓄積が窺える。
さらに序盤、パリの高速ハードのサーフェイスにタイミングが合っていないのもあってか、フォアのミスが目立った。
この状況で、相手は地元フランス人。完全アウェーで負けてもおかしくないくらいだったが、今の錦織は違う。
強みは引き出しの多さ。今日はフォアがダメでもサーブとネットプレーが好調を維持。相手をしっかりサーブやストロークで外に追い出してからの、余裕をもってのネットでフィニッシュ。
アンダーソン戦ではほとんど出さなかったサーブ&ボレーでの得点も量産。
そして、今日は捨てるゲームと勝負するゲームのメリハリがついた効果的な試合運びが見れた。
今の自分の状態で、全てのゲームにエネルギーを使えない事は分かっている錦織。
基本サービスゲームはサーブやボレーを中心とした省エネでのキープに集中。リターンゲームは、相手の集中が落ち始めたり、「ここで取れると楽」という場面でギアを上げ、見事ブレークに成功。
試合自体はあまり派手さはなかったかもしれないが、とても頭の良いテニスで勝利を挙げた。
これでまたツアーファイナル出場に一歩近づいた。3回戦は先日悔しい敗退をしたアンダーソン。
しかし、錦織がジョコビッチやビッグ4を除いていつまでも同じ相手に負け続ける事は少ない。
サーフェイスはビッグサーバーのアンダーソンに有利だと思うが、前の試合では見せられなかった引き出しを開けて勝利してくれるはず(*^^)v