2018ローマ大会2回戦 VSディミトロフ
6-7(4-7) 7-5 6-4で錦織圭勝利!(^^)!
試合時間:2時間55分
1stセット
錦織が先にブレーク先行して迎えた5-4でのサービング・フォア・ザ・セット。ここをしっかりキープできれば良かったのだが、ブレークを許して5-5になってしまい、互いにキープでタイブレークに突入。
先にミニブレークを奪ったのは錦織だったが、攻めにいったフォアの逆クロスがミスる等リードしてから逆に3本のミニブレークを許してセットダウン。
しかし、この1stセット落としはしたが、ずっと唯一の課題だった1stサーブの確率が70%と改善していた。
2ndセット
第2リターンゲームでディミトロフがなんとか返した股抜きショット。簡単なスマッシュに見えたが、ここをまさかのロングでミス(;´Д`) このレベルではいかにイージーなミスを減らすかは大事になってくる。
互いにキープが続いた第7サーブゲームでブレークを許して3-4
しかし、直後の第8リターンゲーム。相手の良い1stサーブに苦しみながらも、ラリーでしっかりポイントを取りデュースからのシーソーゲームを制して即ブレークバックで4-4
このゲームに関しては何とディミトロフは1stサーブでしかポイントが取れず、ラリーになれば全て錦織がポイントをしている。
そこから互いにキープで迎えた第12リターンゲーム。40-0とトリプルセットポイントを握る。40-30まで凌がれるが、最後取り切りセット奪取。
2ndセットで1stサーブの確率が45%と下降気味なのが気になる・・・
ファイナルセット
互いにキープで迎えた第5サービスゲーム。この辺りから錦織に少し疲労が見え出す。30-40とブレークポイントを握られる。一回凌いでデュースに持ち込むが、再度ブレークポイントを握られ、ここは凌げずブレークを許す。
直後のディミトロフのサービスゲームもしっかりキープされ2-4でブレーク成立。
このまま1ゲームも取れず終わりそうな雰囲気も漂ってきた第7サービスゲーム。去年の錦織だとこのままズルズル終わっていたが、今年は違う。ネットプレーも織り交ぜながら気持ちは切らさずしっかりキープで3-4。望みを繋ぐ。
直後の第8リターンゲーム。錦織は足をつりかけたり、ディミトロフのベースラインからアウトしたような長いボールが、インの判定になる等不運もあった。しかし気持ちを切らさずプレーして、ここで奇跡的にブレークバックを果たす。
直後の第9ゲーム。さすがに世界4位で、ツアーファイナルを全勝で制した男。30-40と錦織、ブレークポイントのピンチを迎える。そして、このポイントで素晴らしいラリーが展開される。
両者とも喉から手が出る程欲しいポイント。ミスらないように、しかし相手のミスを引き出すようにスライスの打ち合いや、強打を織り交ぜるロングラリー。ここでディミトロフが転倒し、勝機あったと思った。が、しかし、すぐに起き上がってラリー続行。(錦織も若干動揺して、ショットが甘くなった感はあった)最後は甘く返ってきたボールをバックのダウンザラインを決め、超重要ポイントを錦織が取る。その勢いのままキープ。正に「スーパーキープ」と言っても良いくらい、重要なゲームだった。
そして第10リターンゲーム。15-40とディミトロフがキープしそうな所で、リターンエースと、バックのダウンザラインでデュース。そのままマッチポイントを一発で取り切りゲーム終了!!
ディミトロフ
1stサーブがとにかく良い。スピードは最早ビッグサーバーレベルの220㎞/h後半を連発。さらに凄いのが、確率を試合全体で70%程度から落ちない。このサーブを持っているのに、スタイルが「オールラウンダー」なんだからツアーファイナルを取るのも納得できる。
さらにディフェンスが想像以上に堅かった。以前のディミトロフはどちらかというと攻撃は良いが、守りはそれ程堅いイメージがなかった。
さらに、試合全体を通して集中力、体力が途切れる様子がほとんど見られない。ファイナルセットのスーパーラリーを取られた時もラケットを叩きつけそうになったのをグッと堪えていた。あらゆる面で昔とはテニスのレベルが大きく向上していた。
錦織圭
2ndセットこそ確率が下がったが、1stサーブの確率が試合全体では60%ジャスト。さらにポイント率も69%、2ndサーブのポイント率も55%とサーブが改善されてきているのが良かった。この程度の数字を、どの試合でもコンスタントに出せるようになると安定して勝てるようになりそう。
今日はネットプレーが冴えていた。17/21のポイント率。粘るところは粘り、ショートポイントで取りたい所は取る。メリハリの利いたテニスで、的を絞らせなかったも、強敵のディミトロフに勝てた要因と思える。
体調も問題なさそうなので、行けるところまで行ってほしい。