2018上海オープン(マスターズ1000)2回戦
錦織圭 対 ウ・イビング
3-6 6-0 6-3 で錦織圭勝利!(^^)!
1stセット
最初からギア前回のウ・イビング。
錦織が第3リターンゲームで先にブレーク。次をキープで勢いを止めたかったが、直後の第4サービスゲームのブレークを許し2-2のイーブンに。
さらに第8サービスゲームも0-40のトリプルブレークポイントからラブゲームでブレークを許し、第9ウ・イビングのサービングフォア・ザ・セット。ここでブレークバックできず、まさかの1stセットダウンという展開に。
2ndセット
このセットは錦織がギアを上げ、なんとベーグル。
こういう所でギアをきっちり上げ切るのが、錦織の凄い所。これで流れが逆転する。
3rdセット
2ndセットの流れのままいくかと思ったが、ウ・イビングも粘り強くプレーをし、キープ合戦に。
緊迫した展開も、先にブレークは錦織。第6リターンゲームブレークし、直後の第7サービスゲームは1stセットの反省を生かしきっちりキープで5-2
第9サービングフォア・ザ・マッチもきっちりキープで試合終了。
ウ・イビング
中国出身の18歳。身長183cm。右利き、バックハンドは両手打ち。
今年の全米オープンジュニアで優勝した、期待の若手の一人。
テニスの印象としては「錦織をリスペクトしているんかな~」といった感じで、錦織のテニスにとてもよく似ていた。
フットワークも良く、ストロークもフォア・バック共にしっかり振りぬいてくる。その時の威力はかなりのもので、フットワークと読みのよい錦織相手でもウィナーを連発。
ディフェンスも結構硬く、ウィナー級のショットをことごとく返球してきて錦織に1球多く打たせる場面も多く観られた。
1stセットは先手必勝といわんばかりにギア全開で攻撃。錦織もこれは予測していた展開なので相手の攻撃を受け止めつつ、展開を作ろうとしていたが、結果として1stセットは相手の攻撃がそれを上回った。
ただ、このレベルでの経験は不足している。こんな全開状態がいつまでもキープできるわけもないし、ちょっとのきっかけで相手に流れがいくのもテニスの怖さ。
自分のプレーレベルが落ちて、相手の流れになった時どうするのか?その辺りがこの選手の今後の課題だろう。
しかし、相当な逸材であるのには違いない。うまく成長すれば20歳くらいでグランドスラムの上位ラウンドまで勝ち上がっても不思議ではない。アジアの有力株として将来が楽しみな選手(*^_^*)
錦織圭
今日は初対戦の同じアジアの若手の挑戦を受け止める形になった。しかし、ここ最近は錦織自身の年齢もベテランの域に近づいてきたせいか、こういう勢いある若手の挑戦を受ける機会が増えてきた。
失うもののない挑戦者。立ち上がりから相手が全開でくるのは毎回の事。ある程度受け止めつつ、ブレーク先行までしたのに、すぐブレークバックを許したのがいけなかった。
1stセット、きっちりブレークアップしていればおそらくストレートで終わっていた可能性が高かった。しかし、それを許したのは相手のテニスが良かったのと、楽天での疲労の蓄積も否定できないだろう。
1stセットを取られてヒヤリとしたが、そこはトップ選手の錦織。2ndセット以降はギアを上げ、相手をきっちり突き放すことができた。
3回戦はS・クエリー。何度も戦ってきたビッグサーバー。
対戦成績は5勝4敗と競っており、直近の2016年アカプルコでは負けている。
ただ、クエリーは現在57位とランキングを落としている。クエリーは2017年、ウインブルドンで準々決勝マレーに勝ってベスト4進出を決める等かなり好調だったが、その時のクエリーではないという事になる。
ファイナルズ出場の為にも、この大会もできるだけ勝ち上がってポイントを積み重ねる為にも負けられない1戦になりそう。