上海オープン3回戦
錦織圭 対 S・クエリー
7-6(9-7) 6-4 で錦織圭勝利!(^^)!
1stセット
クエリーのサーブが良く、予想通りのキープ合戦。
第6サービスゲーム。30-30からダブルフォルトでブレークポイントを握られるピンチ。
しかし、この場面を粘り強いラリー戦を制してナイスキープ。
そのままタイブレークに突入。
サーブの威力が衰えないクエリー。対して錦織はストロークでのポイントを我慢強く積み重ねる。
しかし、先にクエリーが6-5で自分のサーブ2本とセットポイントを迎えるピンチ。
ただ、錦織またしても我慢強くラリーを行い、クエリーのショットがバックアウトで6-6。
最後はラリー戦を制した錦織が9-7でタイブレークを制す。
2ndセット
1stセットを落としたものの、クエリーのサーブが落ちない為、またしてもお互いにブレークのチャンスがなかなか無く、キープ合戦。
しかし、第10リターンゲーム。ブレークすれば即試合終了。
その為、クエリーにプレッシャーがかかったのか、1stの確率とコースも甘くなり錦織のリターンが通るようになる。40-15とダブルマッチポイント。
1本は返されるが、2本目をしっかり決め試合終了。
S・クエリー
身長198cm。年齢31歳。出身国:アメリカ
武器はビッグサーブと強烈なフォアハンドという、「ロディックタイプ」の典型的なビッグサーバー。
ただ今日のクエリー。良かったのは、はっきり言ってサーブだけ。
サーブは確率、ポイント率ともに凄まじいものがあった。
一方でストロークが今一つ。その原因は「ストロークに明確な意図が感じられない」ことにあったと思う。
「攻めるのか、守るのか」「相手を前後・左右に振り回す」「ペースを変えて、相手のタイミングをずらしてミスを誘う」「苦手な場所にボールを集める」
ストロークには1球1球意味を持って打つべきだが、今日のクエリーからはそれは感じられなかった。
「とりあえずあまりミスらないようラリーをして、チャンスがあったら前に出る」くらいな感じ。
そこには明確で、積極的な戦術はなくある意味「ミス待ち」状態にも見えた。
これでは、錦織相手に接戦になっても勝つのは難しい。錦織としても、多少のリスク覚悟で強打を打たれたり、思い切ってネットに出てこられるほうがプレッシャーがかかって嫌だったと思う。
エネルギーの感じられなさは、恐らくシーズン後半になっての疲労も重なっているから。
この辺りが、クエリーが一時的にランキングを11位まで上げても維持できない要因。
やはり、長くトップに君臨する選手はシーズン通して、安定した成績を残す。その為にも、この後半戦でも戦えるだけのタフさが求められる。
錦織圭
今日は好調だったサーブが良くなかった。スタッツは観れなかったので分からないが、1stサーブが入らない。特にアドサイドでの1stに苦しんだ。
しかし、2ndサーブのポイント率が高いのが助かった。これは錦織がいい2ndサーブを打ち続けたというより、クエリーが錦織の2ndサーブに対してあまりにも淡白なリターンしかできなかった為と思う。
そして、フォアハンド。早いボールを打たれた時にスライスでの返球が多いがこれがミスが多い。
しかも早いボールを打たれる度にスライスで返球したのでは、結局ラリー戦で優位に立てなくなる。
この辺りは修正しないと、次のフェデラーには勝つのは難しい。
ただ、錦織は2017年の全豪4回戦。あの試合フェデラーに1stセット4-0とリードしながら結局負けた。そして、あの試合からフェデラーが本格的に復活してしまい、逆に錦織は調子を落とすきっかけになった。
その借りはここで返すしかない。フェデラーももう37歳。普通に引退してもおかしくない年齢でテニス選手としては「おじいちゃん」だ。
いつまでも、おじいちゃんに負けていたのではいけない。ここは大坂を見習って、レジェンド退治をしてほしい(*^_^*)