2018トロント大会(マスターズ1000)
1回戦 錦織圭 対 R・ハース
5-7 1-6 錦織圭敗退(T_T)
1stセット
立ち上がりの第2リターンゲームをいきなりブレーク。直後の第3サービスゲームキープでブレーク成立で3-0と最高の立ち上がり。
しかし第5サービスゲームでダブルフォルト3本出て、 ブレークを許し3-3まで追い付かれてしまう。
その後は立て直しキープ合戦で向かえた第11サービスゲーム。ここではストロークのエラーが連続で出てしまい、0-40とトリプルブレークポイントを握られ、結局セーブできずブレークされる。5-6
第12リターンゲーム。(ハーセのサービング・フォア・ザ・セット)挽回のチャンスも無く、5-7でセットダウン。
スタッツ
サーブは1stサーブの確率71%、ポイント率75%、2ndサーブのポイント率50%で調子は悪くない。ただハーセの2ndサーブのポイント率が77%と相手の2ndサーブが叩けていない事が分かる。
アンフォースドエラー14本。内フォアが4本に対して、バックが7本。頼みのバックハンドの不安定さが痛い。
2ndセット
重要な第1サービスゲームで15-40といきなりピンチ。ここも持ちこたえられず、最後はスライスをダウンザラインに打たれて、それがウィナーになるというなんとも珍しい形でポイントを許してブレークダウン。
第3サービスゲームはなんとか立て直しキープで1-2。
しかし、ここからは1ゲームも取れず・・・
第4、6リターンゲームでブレークするチャンスはあったものの捕まえきれずブレークを許す。
そのような展開の為、相手の調子を上げてしまい、自分はメンタルが落ちているのでキープができず。結局1-6でこのセット落とし試合終了。
スタッツ
1stサーブの確率64%、ポイント率63%、2ndサーブのポイント率44%
ウィナー22本(フォアが11本、バックが7本)
アンフォースドエラー24本(フォアが11本、バックが9本)
R・ハーセ
オランダ出身の31歳。右利きでバックハンドは両手打ち。身長191cm。
世界ランキング:39位
サーブは身長の割にはそこまで速くないが、球種やコースを混ぜながら巧みな配球をしてきた。
またストロークもパワーで押すよりはコース、球種、スピードなどを組み合わせながら打ってくる玄人系のプレーヤーで、タイプとしてはフランスのシモンに近い印象。
ただ、今日は体調があまり優れなかったのか出だしから動きが重い印象で「これはいける」と思ったが、錦織が自滅的なプレーを出した事で調子づかせてしまった面がある。
錦織圭
1stセットの出だしは良かったのに、第5サービスゲームでダブルフォルト3本がまとめて出てしまったのが痛かった。
やはり、いくら何でも一つのゲームでダブルフォルトが3本も出てしまうとキープがかなり厳しくなる。しかしサーブの調子自体は悪くないので、やはりミスを固めてしまわないようにすることが重要だった。
それはストロークにも言える事で、冷静にスタッツを振り返ればウィナー22本、アンフォースドエラー24本はそこまで悪い結果ではない。
ただ、ミスが特定のゲームや時間帯に固まってしまった為連続ブレークや、逆にブレークチャンスを逃す結果になってしまいこのような結果になってしまったと思われる。
今日は珍しく、どちらかというとフォアよりバックハンドの方が不調だった。
錦織のテニスはバックハンドが軸であり、一番重要なショットになる。サーブやフォアが悪くてもこのバックハンドだけは高いクオリティで安定している事でモンテカルロでも徐々に調子を上げて結果を残すことができた。
それは錦織の基本的戦術が「バックのクロスラリーで優位に立ち、試合をコントロールする」だからだ。
しかし、そのバックハンドに不安があればこの戦術が成り立たない為、試合が作れず実力が下の相手でも負けてしまう。
前回のズべレフ戦でもアンフォースドエラーはフォアよりバックが多くちょっと気になっていたが、この試合でその不安要素が出てしまった。残りの北米シーズンで結果を残すためにもバックハンドの修正が急務になりそう。
久しぶりの初戦敗退はショックだが、考えようによっては2回戦は苦手のデルポドロで厳しかった為、この負けはあまり気にしないようにしようと思う(;^ω^)
シンシナティもすぐ控えている為、しっかりコンディションを整えて結果を出すことを期待したい(^^)/