錦織圭 2018ウインブルドン 結果まとめ
1回戦 対 C・ハリソン
6-2 4-6 7-6(7-3) 6-2 で錦織圭勝利
180cmの体格は大きいタイプでなかったが、強いサーブとフォア・バックハンドともに安定感があってミスの少ないストロークに苦しめられた。
IMGの後輩であり、友人。しかも辛いケガを何度も乗り越えながら頑張ってきたことを知っているだけあってやりにくかったと錦織も言っている。
第3セットが終わるまでは負けてもおかしくないくらい、相手に勢いがあったが、最後相手のコンディションがもたなくなり無事に初戦を突破する。
2回戦 対 B・トミック
2-6 6-3 7-6(9-7) 7-5 で錦織圭勝利
元トップ20のビッグサーバー。196cmから繰り出す強力なサーブに加えて、天性のラケット感覚から繰り出すスライスやドロップ、ボレーなどのテクニックも兼ね備えた選手。
この試合は最後までどっちが勝ってもおかしくないくらいの接戦だったが、トミックが錦織が良いショットを打った時の諦めが早いのと、キャリア最多の24本のサービスエースに救われた。
3回戦 対 N・キリオス
6-1 7-6(7-3) 6-4 で錦織圭勝利
テニスの才能だけなら、世界No1級のキリオスが相手。1stだけでなく、2ndでも強烈なサーブを打てるビッグサーブに、強打してクリーンヒットときには次元の違うパワーが出るフォアハンド。さらにトリッキーなショットも打てるテクニック。
芝の適性の高い選手だけに苦戦も予想されたが、1stセットの立ち上がりにいきなりブレークしてから、相手のメンタルが早くも折れたようであっさり1stセットを奪取。
2ndはスリリングな接戦になったが、ここを制して2-0。
余裕の試合運びになってきていたが、それより問題なのは早く終わらせないと日没サスペンデットで、翌日に持ち越す可能性が高かった。そうなると、キリオスが冷静になって分からない試合になったが、3rdセットを6-4で日没ギリギリで終わらせることができて良かった。
4回戦 対 E・グルビス
4-6 7-6(7-5) 7-6(12-10) 6-1 で錦織圭勝利
現在でこそランキングを138位にまで落としていたが、2014年の全仏ではベスト4になりトップ10にも一時期なっていた実力者。しかも、この前の試合でランキング3位のA・ズべレフをフルセットで破る大金星を挙げ、決して侮れない。
そして、その力を存分に発揮。190cmから繰り出す強烈なサーブに加えてストロークもミスなく打ち込んでくる。2ndセットが終わるまで、ゾーンに近いようなプレーをしていたが、2ndセットを錦織が粘り強く取った事で少し流れが変わる。
しかし、3rdセットも苦しかった。ここを落としていたら負けていた可能性が高かったが、ここを接戦のタイブレークを制して勝負あり。グルビスも膝の負傷でこれ以上のプレーはできず、見事勝利し、自身初のウインブルドンベスト8を決めた。
準々決勝 対 N・ジョコビッチ
3-6 6-3 2-6 2-6 で錦織圭敗退
これまで何度も繰り返してきた「ジョコビッチチャレンジ」12連敗中だった為、今度こそ勝ちたい試合。
序盤からハイレベルなラリーが飛び交う。やはり、この二人が打ち合うといつもとんでもないレベルの試合になるのが面白い。
錦織も相手の狙いをかわしたり、ネットプレーを増やしたり、1stサーブをしっかり入 れたりとできることは全てやった。しかし、それを上回るのがジョコビッチ。いいサーブを入れても、鋭いリターンが返ってくるし、針の穴を通すようなピンポイントのコントロールショットがミスらない上に威力もある。
錦織も1セット奪う意地は見せたが、後半はジョコビッチの圧力からまともにキープできなくなり試合終了。
これでジョコビッチチャレンジ13連敗となった。
総括
準々決勝のジョコビッチ戦は悔しい結果となったが、今大会は全く期待してなかっただけに意外なほど良い結果を残してくれて嬉しかった。
正直、錦織は芝で毎年のようにケガをして、しかも結果を残せない。「もう芝は流したほうがよいのでは?」と思っていたが、ここに来て芝での戦い方を掴んできたようにも見える。
後は右肘の状態が心配される。かなりテーピングをしていたが、今どういう状態なんだろう・・・。
次は7/30から北米シーズンで錦織の得意なハードコートシーズン。それまでに、コンディションを戻してもらいたい。
今大会獲得ポイント:360P
去年との差し引きで、270Pの獲得。世界ランキング少し上がると思います。(^^)/