錦織圭 2018ウインブルドン2回戦 対 トミック
2-6 6-3 7-6(9-7) 7-5 で錦織圭勝利(*^-^*)
1stセット
はっきり言って、「良くない錦織」モードで試合スタート。
なんとか第4ゲームまではキープ合戦するも、第5サービスゲームでダブルフォルトもあって、先にブレークを許す。2-3
次の第6リターンゲーム。即ブレークバックできれば良かったが、トミックも先にブレークできたのもあって、サーブに威力が増し、ノーチャンス。2-4
そのまま、第7サービスゲームもブレークを許す。2-5
相手が良いというより、錦織が勝手に自滅している印象。トミックはミスらないよう、それなりに深さをつけて返せばポイントが取れるので楽。
最後はトミックがサービング・フォア・ザ・セットをきっちり締めて2-6でセットダウン。
2ndセット
嫌な雰囲気から入るこのセット。超重要な第1サービスゲーム。ここ落とせば一気にこの試合が終わりかねない局面だった。
1stポイントこそ落とすも、そこから立て直しなんとかキープ。
そこからは互いにキープ。錦織、ミスが出るも1stサーブ、エースに助けられる。
第8リターンゲーム。伝家の宝刀ドロップも決まりブレーク!!
そのまま第9サービング・フォア・ザ・セット。追い込まれながらのショットを必死の体制でスライスしながら、ポール回しするというスーパーショットが飛び出す!!最後はトミック、流してセット奪取!!
1stサーブの確率70%、ポイント率76%、エース5本、アンフォースドエラー5本と素晴らしい内容。
3rdセット
互いに締まった展開でキープを繰り返す。
動いたのは第7リターンゲーム。ネットプレーも絡め40-15とダブルブレークポイント。ここをきっちり取り切りブレーク!!4-3
次の第8サービスゲーム。「ここをきっちりキープして5-3。あわよくば次もブレークで6-3か6-4でセット奪取・・・」なんて皮算用をしていたのがいけなかったのか、まさかの即ブレークバックを許す最悪の状況に( ゚Д゚)このゲーム1stサーブが全く入らなかった・・・。 4-4
第9リターンゲームはノーチャンス。4-5
第10サービスゲーム。15-40とトミックにダブルセットポイントが突然訪れピンチ。絶体絶命のピンチをエースと1stサーブポイントで凌ぎ40-40。さらに連続エースでキープ!! 5-5
15-40から1stサーブだけでキープというビッグサーバーのようなテニスを魅せる(*^^)v
そこから互いにキープでタイブレーク。ミニブレーク一つずつで6-6。
先にトミックが6-7でセットポイント。この嫌な状況から自分のサーブ2つきっちり取り8-7。そこから一つミニブレーク奪ってセット奪取! 9-7
アップダウンあり、シビアな状況も何度も訪れたセット。しかし重要ポイントをきっちり取った錦織に辛くも軍配が上がったセットだった。
4thセット
どちらも先にブレークアップして先手を取りたいが、互いにキープ。やはり芝でビッグサーバー相手ではブレークは容易ではない。
しかし、トミックはリターンゲームかなり淡白にプレーするようになっている。第3セットを取られてメンタルが切れてしまったように見える。とりあえずサーブゲームにエネルギー使って、リターンはワンチャンス狙いの作戦か!?
6-5まで互いにキープ。そして迎えた第12リターンゲーム。30-40とまたまたタイブレーク行く雰囲気が漂う中40-40まで追いつき、最後は取り切り試合終了!!
トミック
身長196cm。オーストラリアの25歳。
身長を生かした強烈なビッグサーブに加えて、天性のタッチ感覚持っている。それを生かして嫌らしいスライスや柔らかいドロップボレーなどのテクニック。さらにストロークのパワーもあり。
そのポテンシャルを生かして自己最高ランキング17位。トップ10になるだけの十分な素質を持っているが、大きな弱点がメンタル。
試合の流れが悪くなると、試合を投げたような不貞腐れた態度で無気力なプレーをすることがある。またコート外の言動でも度々問題を起こしており、去年のウインブルドン1回戦で負けた時は「テニスに飽きた」とプロテニス選手としてあるまじき発言で、罰金とスポンサー契約していたラケットメーカーから解約をされている。
(個人的には、テニス選手の前に1人の大人としてまだ未熟な印象)
調子の波が大きく、また試合の中でも波の大きな選手。しかし、ポテンシャル自体が高い為調子に乗せると止めるのが難しい。
この試合でも調子を上げてきた時間帯があったが、長続きしないのが助かった。
この選手が、心を入れ替えてひたむきにテニスに努力したらどうなるのか・・・?見てみたい気もするが難しいか!?(;^ω^)
錦織圭
1stセットがとにかく良くなかった。久しぶりに「スロースターター錦織」だった。
しかし、2ndセット以降立て直したのは流石。「修正力」は恐らく世界屈指の能力を持つ錦織なのだが、だったら修正の必要がない状態を作る事に頑張ってほしいと思うのは素人考えだろうか・・・(*´Д`)
今日はなんと言っても1stサーブに助けられた。(いつも、どちらかというと足を引っ張る事のほうが多いのだが・・・)特に自己最多の24本のエースが炸裂。正直エースが2桁いった事なんてほとんどないのが錦織だから、いかにこの数が凄いのかが分かる。
ただ、これはトミックの淡白なリターンにかなり影響されての事なので、もう少し普通の相手だったら半分くらいにはなっていたと思う。
負けてもおかしくないくらい厳しい試合だったが、結果として切り抜けたのは大きい。芝ではあまり期待していないが、できる事ならベスト8の壁を破ってほしいと思う。