錦織圭 対 M・チリッチ 2018全米準々決勝 因縁のライバル相手に2014年全米決勝の雪辱を果たす大逆転勝利!

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2018年全米準々決勝

錦織圭 対 M・チリッチ

2-6 6-4 7-6(7-5) 4-6 6-4 の大逆転勝利!(^^)!

 

1stセット

互いにキープで迎えた第4サービスゲーム。15-40とブレークポイントを握られ、そのままブレークを許す。

ブレークバックのチャンスも全くなく、第8サービスゲームもバックハンドのミスが続きブレークを許し、あっさりセットダウン。

 

2ndセット

1stセットの嫌な流れを先にブレークして断ち切りたいが、第6サービスゲームで30-40から先にブレークを許して2-4

正直この時点で「もうダメなのか・・・?ストレート負け??(/ω\)」なんてネガティブな考えが全開になっていた。

しかし、今日の錦織は違った。直後の第7リターンゲームをラブゲームブレークで3-4

さらにそこから3連続でゲームを奪って6-4でこのセットを取り切る!!

 

3rdセット

2ndセットの良い流れのままいきなり第1リターンゲームをブレーク。直後の第2サービスゲームもきっちりキープでブレーク成立。2-0 好スタートを切る。

ただここからピンチが続く。第4サービスゲーム。一度ブレークポイントを握られるが、キープ。3-1

そして、第6サービスゲーム。これがきつかった(-_-;)

15-40とダブルブレークポイント握られるピンチ。これをなんとか凌いで40-40までもっていくがここからが長いシーソーゲーム。6回デュースと錦織アドバンテージを繰り返した末になんとかキープに成功。

このゲームは今大会、錦織の中では屈指のスーパーキープ。

しかし、第8サービスゲーム。暑さからくる疲労も濃くなってきている影響か、ここをラブゲームでブレークされてしまい4-4のイーブンに・・・(T_T)

そのまま互いにキープでこのセットタイブレークに突入。

 

タイブレークは先に錦織が1本ミニブレークで3-1。

しかし、直後連続でミニブレークを許し3-4。チリッチがミニブレーク1本リードの状況。

ここで、チリッチのサーブ2本。普通にキープを許せば3-6の大ピンチ。

しかし、ここでラッキーな事が起こる。チリッチもセット奪取が見えてきた緊張なのか、なんとこの2本のサーブを両方ダブルフォルト。錦織何もせず5-4

後は錦織が2本サーブ取ればセット取れるが、1本ミニブレークを許して6-5。ポイントリードだが、状況はイーブンに。

そして、相手のアドコートからのサーブ。ワイドに跳ねるスピンサーブを今まで一度も打っていない、バックのストレートリターン。これがリターンエースになり7-5でタイブレークを制してセット奪取

ここに来て、とんでもない隠し玉が炸裂した(‘Д’)

 

4thセット

セットリードした強みを生かして、アグレッシブにプレーしたい所。

しかし開き直ったチリッチが好プレーを連発し、錦織にチャンスが来ない。

逆にチリッチに第7サービスゲームを15-40からブレークされて3-4。

そのまま互いにキープで4-6でこのセットを落とす。

錦織としてはここで決めたかっただけにメンタルが落ちそうな感じ。流れもチリッチに傾いてきている嫌な雰囲気だった。

 

ファイナルセット

運命の最終セット。先にチャンスを掴んだのは錦織。

第4リターンゲームで40-0。しかしチリッチがここから粘り40-30まで戻される。

このチャンスをものにできないと、確実に流れが変わる雰囲気が漂っていただけにどうしてもほしいポイント。そして期待に応えて3回目のチャンスをものにしブレーク!!3-1

次の第5サービスゲーム。チリッチも即ブレークバックを狙っているが、ここを冷静にキープで4-1。これはナイスキープ。

そのまま逃げ切りたかったが、チリッチは手強い。第7サービスゲーム。40-40からブレークポイントを握られ、そのワンチャンスをものにされブレーク。

直後の第8リターンゲームも、ブレークポイントは握るが生かせずキープ許し4-4のイーブンに・・・(/ω\)

流れが完全にチリッチでの第9サービスゲーム。ブレークされる予感が漂っていたが、ここをきっちりキープで5-4。これもナイスキープだった。

そして第10リターンゲーム。さっきの第9ゲームをキープした事でチリッチが硬くなっていた。

40-15と、気づけばマッチポイント。そして、デュースサイドのチリッチのワイドへのスライスサーブ。

この試合何度も苦しめられたこのサーブに対して、フォアのクリーンリターン。これがリターンエースとなって試合終了!!!!!!!

またも、こんなところで隠し玉を披露するなんて・・・。なんて男なんだ錦織は(*´▽`*)

 

M・チリッチ

チリッチの最大の武器はやはり198cmの身長から繰り出す強烈なビッグサーブ。

そして、堅実さと破壊力を兼ね備えたストローク。特に高い打点から繰り出すフォアのフラットは打ち込まれたらどうしようもない威力がある。

今日は1stセットからギア全開。サーブは良いわ、ストロークは厳しいコースに強烈なショットが決まりまくるわで、正直「お手上げ」状態になっていた。

ただ、過去何度もチリッチとの試合を観ていたがこの選手には弱点がある。

それは「プレーの波が大きい」のと「メンタル」

多分、メンタルが足を引っ張った結果、プレーに波が出るのだとは思う。

今日の試合も、1stセットのレベルをずっと続けられたら恐らくストレートでチリッチが勝っていた。しかし、今日の試合に限ってはことごとく「ここ取れば勝ったも同然」のポイントで緊張からか、ミスを連発。

特に第2セットの第7ゲームと、第3セットのタイブレークでの2本のダブルフォルトは致命的だった。

チリッチが、これだけのポテンシャルをもっているのに、グランドスラムで2014年以来優勝できてない。2017年のウインブルドン、2018年の全豪ともにフェデラーに決勝で敗れている。

それは、このメンタル面の課題がまだ克服できていないからだと思われる。

 

錦織圭

多分、第2セットの第6ゲームが終わった段階で「もうこの試合は終わった」と多くの人が思っただろう。(実際自分もかなりそう思っていた。すいません(>_<))

ここから、挽回できる選手なんて世界中に何人いるのか?少なくともビッグ4以外でできるのは錦織くらいじゃないだろうか?

今日の試合は暑さとの戦いでもあった。第3セットの途中からはお互いが軽い熱中症のような状態になっていた。

しかし、その中で本当に、本当によく戦い抜いた。今大会の錦織はコーチのチャンとも「タフに戦う」事をテーマにやっているそう。

そして、そのテーマを実行できていると思う。

非常に嬉しい、2年ぶりのベスト4。しかし、ここで満足する錦織ではない。

ここまで来たら、悲願のグランドスラム優勝を果たしてほしい。

その前に次の準決勝は、「高き壁、ジョコビッチ」

2014年の全米準決勝以来、4年間一度も勝っていない難敵。しかし、おあつらえ向きに4年前と同じ全米の準決勝で当たるなんて、何か運命的なものすら感じる。

これは、4年前の栄光のシーンを再現するチャンスが来たと考えて良いのではないだろうか?

ここまで来たら、勝つことだけを信じて応援するのみ(^^)/

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