錦織圭 対 ジョコビッチ 2018全米準決勝 4年前の雪辱を許し悔しい敗戦

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2018全米準決勝

錦織圭 対 ジョコビッチ

3-6 4-6 2-6 で敗戦(T_T)

 

1stセット

第1ゲームから緊張感溢れる。

立ち上がりの第2リターンゲーム。いきなり0-40とブレークピンチ。これをなんとか40-40まで戻すも、粘り切れずブレークを許す。

そして、第3リターンゲームもジョコビッチキープで一気に0-3

そこからは、お互いにブレークチャンスなく、キープ合戦で3-6でセットダウン。

 

2ndセット

第1サービスゲーム。またもいきなり30-40とブレークピンチ。ここをデュース6回、ブレークポイントを計4回握られる苦しいゲームながらも、キープ。これはナイスキープだった。

ピンチの後にはチャンスあり。第2サービスゲーム。ジョコビッチに硬さが出始め、40-40まで追い付くと、ブレークチャンスが訪れる。しかしこれを獲り切れず、結局2回のブレークポイントをセーブされキープを許す。

しかし、錦織はこの辺りからギアが上がりだす。直後の第3サービスゲーム。フェデラーのような速攻で、即座にネットに詰め、ネットポイント1本、スマッシュ2本と超アグレッシブにキープ。2-1

そのまま、アグレッシブなテニスが維持できれば良いが、そんなわけにはいかず、続く第5サービスゲーム。

0-40とトリプルブレークポイントのピンチ。一旦40-40まで戻すが、そこから粘りがきかずブレークされて、2-3

第6リターンゲーム。ジョコビッチにキープを許し2-4でブレークダウン成立。

その後はノーチャンスでこのセット4-6で落とす。

 

3rdセット

2セット落とした事で疲労の色が濃くなってきた錦織。

このセットは後がないだけに先にブレークアップしたい。

しかし、第3サービスゲーム。15-40とブレークポイントを握られ、そのままブレークをまたも先に許す。

そして第4リターンゲームも、ジョコビッチキープでブレークダウン成立。1-3

さらに第5サービスゲーム。40-Adとブレークポイントを握られるが辛くもキープ2-3。

この時点、絶望的ではあるが、このセットだけ見ればまだワンブレークダウンなので追いつくチャンスはあった。

しかし、第7サービスゲームで15-40とブレークポイントを握られる。1回なんとか返すが、守り切れずブレークを許し2-5

第8リターンゲーム。ジョコビッチのサービングフォア・ザ・マッチ。30-40から一度マッチポイントを凌ぐが、次のマッチポイントで決められ2-6で試合も終了。

 

ジョコビッチ

序盤は全くミスらない上に、厳しいコースにナイスショット連発の「精密機械状態」

しかし、過去の対戦でプレーの質が落ちる時間があることも分かっていた。特に第2セットの第2ゲームは、サーブが打ちきれず、ストロークも置きにいくようなショットが多くチャンスを錦織に与えていた。

そして、今日の試合はジョコビッチにしてはアンフォースドエラーも多く、調子がいいとは言えなかった。

しかし、その中でも「どうすれば勝てるのか」を考えながら、守る所と攻める所のメリハリをつけ、最終的には安定したストロークから持っていかれた。

これでジョコビッチ戦14連敗・・・(/ω\) 解説の松岡修造さん曰く「ジョコビッチは2014年の全米準決勝で負けたのが相当悔しかった。だから錦織にはどうしても負けたくないので、他の選手には出さないエネルギーを毎回出してくる」から勝てないそう。

それが本当だったら、「どんだけ、あの試合を根にもってるんだ!!」ってことになるが・・・いい加減勝たせてくれーーー(*´ω`*)

 

錦織圭

錦織も出だしはかなり集中して入っていた。そして戦術も結構明快で「速く、強く打って、左右にジョコビッチを先に振っていくようなストロークで、試合を支配する」

その為には、フォアのクリーンな強打と、正確で安定性の高いバックのダウンザラインが肝になる。

しかし、そのどちらもがあまり機能しなかったのが、今日の敗因と思われる。

フォアはミスが多く、バックのダウンザラインは打っても内側に入ってしまいジョコビッチのカウンターの餌食になっていた。

錦織のテニスがまだ「完全復活」と言いにくいのが、この2つの武器がまだ安定感に欠ける所だと思う。

そして、今日は何と言っても疲労が強かった。NYの暑さと、ここまでの厳しい連戦で心身の疲労がピークに達していた。

そこにきて、毎回勝つためには不要なミスは許されない、非常にメンタルを消耗するジョコビッチ戦。

また、これだけ連敗が続いていると、苦しい時に心の中のどこかで「やっぱり、今日も勝てないのかな・・・?」という弱気な部分がどこか出てしまう事も考えられる。そういうメンタルな部分も影響したのかもしれない。

悔しい敗戦ではあったが、復帰したばかりのシーズンでグランドスラムベスト4は立派な成績。

ランキングもかなり上昇するし、ツアーファイナルの出場可能性もあると思う。

しっかり休養をとってもらい、次から始まるアジアスイングで、結果を残すことを期待したい(^^)/

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