2018全仏オープン3回戦 錦織圭 対 G・シモン
6-3 6-1 6-3で錦織圭勝利!(^^)!
1stセット
第2リターンゲームでいきなりブレーク成功!!
直後の3サービスゲームもしっかりキープで3-0。ラリーが普段より続いている。観ているこっちは、簡単に決まらないので焦るが、錦織本人はそんな様子は感じさせず落ち着いてストローク戦を展開。
第7サービスゲームで30-40とブレークポイントを握られるピンチも、しっかりセーブ。このゲームで2回ブレークポイントをセーブしてキープ。5-2
ここ、ブレーク許すと流れが変わりかねなかったのでナイスキープ。
第8リターンゲームは、次のサービング・フォア・ザ・セットでキープに集中するため流す。
第9サービング・フォア・ザ・セット。危なげ無くラブゲームキープでセット奪取!
サーブスタッツ:1stサーブの確率68%、1stサーブのポイント率73%、2ndサーブのポイント率58%と素晴らしい。
2ndセット
最初の第1リターンゲームでいきなりブレーク。直後の第2サービスゲームキープでブレーク成立。2-0
さらに第3リターンゲームもブレーク、第4サービスゲームもキープで4-0。一気に2つブレーク成立!
第5リターンゲーム、ここでシモンはやっとキープに成功。
第7リターンゲーム、ここで見事なポール回しとリターンエース絡めてラブゲームでブレーク、そのままセット奪取! 6-1
このセットは錦織の攻撃力が相手を圧倒し、シモンは粘りたくても全く粘れない。
3rdセット
2ndセットの流れのまま、早々にブレークしたい所だが、そこはシモンも錦織の攻撃パターンを徐々に読み始めたのか、返してくるようになり互いにキープ。第4リターンゲームで40-30とブレークポイントを掴むも、セーブされる。
キープが続いて迎えた第8リターンゲーム。逆クロスのフォアハンドウィナー、ドロップショット等多彩なショットでポイントを重ねブレーク成功!
迎えたサービング・フォア・ザ・マッチの第9サービスゲーム。
ここをササっと取って終わらせたかったが、シモンが最後の抵抗。デュースまでもつれ込み、ブレークポイントまで握られるピンチ。度々掴んだマッチポイントを凌がれ、嫌な雰囲気も漂い出すが、5度目のマッチポイントでようやく勝利!(ホッとした(;^ω^)) 6-3
G・シモン
33歳。身長182cm。右利き、バックハンドは両手打ちのフランス人。
ツアートップクラスのイケメン(笑)
個性的で派手な感じのプレイヤーが多いフランスにしては珍しい、プレースタイルは地味な「シコラー」
フォアもバックも安定したストロークでミスがない。とにかく返してくるのでなかなか決まらない。痺れを切らして中途半端に攻めてきた相手にカウンターでポイントをしていく。
プレースタイル的にはジョコビッチやマレーに似ている。ただこの二人と異なるのが、自分が攻勢になった時の攻撃力が落ちるのが難点。
キャリアハイは6位。現在は65位。
錦織圭
シモンとは初対戦だったので、しつこく返されて焦ってミスを重ねて自滅するパターンが心配されていた。しかし、この日の錦織は違った。
安定のバッグはもちろん、今日はフォアハンドがキレッキレ(^^♪
クロス、ストレート、逆クロス、回り込みのダウンザラインとどっからでもウィナー級のボールを高い精度で打ち込む。
最近では、錦織の最大の武器は「バックハンド」という認識が普通になってきたが、元々は「エアK」で有名になったようにフォアハンドが最大の武器だった。
最近までは手首の故障もあって、フォアの威力・精度共に全盛期には程遠い状態だったが徐々に上向いてきて、この試合では「全盛期かそれ以上」のフォアのクオリティだった。
これに加えてアングルクロスとドロップも冴え渡り、もう「どっからでもポイントが取れる」状態。この状態は全盛期の「ジョコビッチ」と同じで、まさに「小さなジョコビッチ」と言ってもいい(#^^#)
課題だったサーブのスタッツも完璧!
あれだけ攻撃して、アンフォースドエラーも少なかったし、被ブレークも0と1回戦に続いて素晴らしい内容。この試合に関しては問題になるような所はなかったと思う。
4回戦は第7シードのD・ティーム。
今年のマドリードでクレーキングのナダルを倒し準優勝。それだけでなく、キャリア8勝のうち6勝がクレーという「次世代クレーキング」とも言われており、クレーの得意な選手。
しかし、錦織はこのDティームに2勝0敗でクレーでも勝利している。ただ、最後に戦ったのは2016年のローマで、この時はティームがようやく徐々に頭角を表し出した頃なので、今より強くなかった。
なんとも、結果が予想し辛いが、勝てる可能性は十分ある。(少なくともナダルよりは全然可能性はある(笑))
どちらにしても、4回戦屈指の好カード。勝利を信じて応援したい(^^)/