2019 ブリスベン国際大会(ATP250) 2回戦
錦織圭 対 D・クドラ
7-5 6-2 で錦織圭勝利!(^^)!
1stセット
立ち上がりから、ショットのフィーリングが良い錦織。しかし相手も強烈なサーブとストロークを打ち込んできて、互いにブレークチャンスがないままキープ合戦。
均衡が崩れたのは第11リターンゲーム。40-0とトリプルブレークポイントのチャンス。
ここでラリー中にクドラが「錦織のショットがベースラインを割った」と途中でラリーを止めてチャレンジ申請。
しかし、これがインの判定でそのままブレーク成立。
第12サービスゲーム。錦織のサービングフォア・ザ・セット。
ここを危な気なくキープし、7-5でセット奪取!
2ndセット
第1リターンゲームから、強烈なリターンを叩き込む等して40-15といきなりブレークチャンス。
これを一発で仕留めブレークスタート!
第2サービスゲームもきっちりキープで2-0。ブレーク成立。
第3リターンゲーム。ここも40-15とダブルブレークポイントのチャンス。
しかし、ここを仕留めきれずキープを許す。 2-1
第5リターンゲームも、40-30とブレークチャンスを掴むがキープを許す。 3-2
第7リターンゲーム。40-0とまたしてもトリプルブレークポイントのチャンスを掴む。
ここは逃さず一発で仕留め、5-2
第8サービスゲーム。錦織のサービングフォア・ザ・マッチ。
ここも危なげなくポイントを重ね、最後は鮮やかなサーブ&ボレーでフィニッシュ!
D・クドラ
出身国:アメリカ 26歳 身長:180cm
右利き バックハンドは両手打ち
世界ランキング:63位(最高53位)
クドラとの過去の対戦は1回。2014年のウインブルドンであっさりストレート勝利している。
身長は錦織とほぼ同じと、あまり大柄でないが力強いサーブとストロークを軸に試合を組み立てていくタイプの選手。
試合を観ていても「波に乗せたら怖いな~」と感じた。
ただ、過去トップ50の壁を破れていない事にも納得ができた。
まず、テニスの展開自体が単調。基本的には強打からオープンコートを作って、そこに打ち込んでいくというもので球種も少ないので非常に読みやすい。
また大事な場面で勝負にいけていない。例えば1stセット、錦織の第6サービスゲーム。
1stサーブが入らず0-30でしかも2ndサーブを打たなければいけない厳しい局面があった。
ここでがっつり前に入ってリターンを強打されるのが錦織サイドは一番嫌な形。なのに、クドラは何故か後方でのリターンを選択。
「しっかり返してラリーをしたい」という意図があったのかもしれないが、あの局面ではミスっても良いので前に出て強打するほうが、結果的に錦織にプレッシャーをかけることができた。
また1stセットの第11ゲーム。
自分がトリプルブレークポイントを握られている場面で、ラリーを途中で止めてチャレンジするのはリスクが高すぎる選択。
この辺りの試合の運び方に課題があると感じた。結果的に2ndセットは毎回ブレークポイントを握られる状態になり、一方的になってしまった。
もう少し、試合の進め方に工夫があればトップ50の壁を破れそうな選手ではある。
錦織圭
1ヶ月という、短いオフをはさんでの2019シーズン最初の試合。
仕上がりの心配もあったが、体調・ショットフィーリングともに良さそうである。
特に去年課題だったフォアがこの試合は好調。回り込んでの逆クロス、ストレート共に走っていた。
頼みのバックハンドもダウンザライン含め好調。
去年から積極的にやっているネットプレーも良かった。
サーブも最終的には良かったという結論だが、1stサーブの入りが悪い時間帯があった。
相手のミスや消極性に助けられた面がある為、もう少し1stサーブが入らない時間帯を少なくしたい所。
また、2ndセットは相手のサーブで毎回ブレークチャンスがあった。
ただ取得率は2/6。できれば第3のリターンゲームはブレークして一気に突き放してほしかった。
しかし、相手にブレークどころか、ブレークポイントすら掴ませないほぼ完璧な勝利で初戦を突破できたのは大きい。
3回戦はいきなりディミトロフ。ブリスベン国際2017の決勝カードがいきなり実現。
去年はやや調子を落としていたが、今大会見る限り好調。果たしてどうなるか?