大阪なおみがインティアンウェルズ優勝の余韻に浸る間もなく開催されているマイアミ大会。これもインティアンウェルズと同じグレードのプレミア・マンダトリー。
そこで幸か不幸か、初戦からいきなり当たったのが大阪の憧れにして、女帝「セレナ・ウィリアムズ」である。
セレナの凄さの説明は今更必要ないかもしれないが、グランドスラムは史上最多の23勝で、あのフェデラーさえ上回っている。
さらに生涯獲得賞金ランキングでは2位に圧倒的な差をつけており、女子テニス界において彼女の存在はあらゆる面で規格外の選手であった。
そんなセレナも去年9月に出産し、その前後の休養期間を合わせれば約1年近くは本格的にテニスができておらず、最近復帰したばかり。まだ本調子ではない為勝つ可能性は十分ある。
試合レビュー
まずセレナだが、ストロークやサーブの質自体はそれ程休養前と変わりないように思えた。ただ、フットワークはやや重いかなというのと、まだ試合数をこなせていないことも影響して大事なところで雑にプレーしてミスる場面が見られた。この辺りは試合数をこなして、「勝つ」という結果が伴ってくると自信が出てきて集中力が増してくるのだろうが、現地点では大事な試合勘が戻ってない。
対する大阪も、最初は憧れのセレナと初対戦ということもあって少し緊張して硬い印象があった。最近の大阪は「相手が誰とか関係ない」というメンタルでプレーできた事で結果が伴っていたが、流石に多少は意識したよう。
ただ、試合が進んでくると持ち前のパワフルなサーブとストロークを軸に、しっかり攻撃できていた。
また守備面でも、簡単に相手にウィナーやフリーポイントを与えず粘り強く返していたのも良かった。セレナはサーブやストロークでフリーポイントが増えてくると、どんどんギアが上がってくるので攻略ポイントのひとつにはそれを簡単にさせないことが大事になる。
結果 6-3 6-2のストレート勝ち。しかもブレークを許さない完勝(≧◇≦)
正直この試合結果は予測の範囲内で、今の全盛期には程遠いセレナなら大阪が自分のテニスをしっかりすれば十分勝てると信じていた(*^_^*)
2回戦は疲れと、憧れのセレナに勝って少し燃え尽きた感があったか負けてしまい連勝記録は「8」でストップ。
ただこの3月の経験は大阪にとっては大きい。プレミア・マンダトリーで優勝し、その上憧れのセレナに買ったのは間違いなく大きな自信になる。
次はクレーシーズンである。今の大阪ならどのサーフェスでも結果が残せると思うので期待して観ていきたい!