中国オープン3回戦 大坂なおみ 対 ゲルゲス
6-1 6-2 で大坂なおみ勝利!(^^)!
試合
前回の試合では、大坂はいきなり立ち上がりのサービスゲームをブレークを許す、最悪のスタート。
ビッグサーバータイプの大坂からしたら、自分のサービスゲームを先にブレークされる程嫌な事はない。
しかも、相手のプレーが良すぎたのなら仕方ないが、ダブルフォルト2本あったので自滅に近い落とし方。
この試合の大坂も第1サービスゲーム。エースでリードを奪うも、相手の強烈なリターンとダブルフォルトも絡まってデュースに。
そこからブレークポイントを握られるピンチがあったが、シーソーゲームの末にキープ。
このキープは大きい。前回のように立ち上がりをブレークされると、そのまま1stセット取られてしまう事も多い。
最初のサービスゲームをキープして、気持ちに余裕が出たのか。楽天2回戦の錦織と同じく2度のブレーク含め、連続5ゲーム先取。
そして、そこから錦織のようにブレークバックは許さずきっちり6-1で1stセットを獲り切る。
2ndセット。1stの流れそのままに大坂が立ち上がりの第1リターンゲームからブレーク。そのまま4ゲーム連続先取。
以降は互いにキープ合戦。得意のサーブ力を生かして危なげないキープで6-2で試合終了。
感想
前回の記事でも書いたが、大坂は流れさえ掴んでしまえば相手を圧倒してしまう力がある。
これは、大坂のポテンシャルが現在WTAの中でも群を抜いて高い事の証拠でもある。事実今回戦った相手はトップ10プレーヤーのゲルゲス。2014年の全仏で準優勝の経験もある、正真正銘の強敵。
それをこれ程圧倒的に突き放してしまう力が今の大坂にはある。
課題は良くも悪くもサーブなのだと思う。
サーブが良ければ今回の試合のようにあっさり勝ってしまうのが今の大坂。
逆に、サーブが悪ければリターンゲームにも集中できずブレークできない。そして、また自分のサーブをブレークされてメンタルがキレてしまう・・・という悪い流れに一気に傾く可能性もある。
そして、サーブは水物と言われるように、日によって、あるいは試合の中でもどうしてもアップダウンが起きやすいのでサーブにばかり依存していると安定した成績は残し辛い。
大坂は自分のサーブの調子が悪い時、どういう風に試合をするのかという事を今後も取り組んでいく必要がある。
今のところ、そのような時は我慢強くラリーを展開して、少しでも良いポイントがあったら、自分を奮い立たせるために小さくガッツポーズを作る等、メンタル面での成長は見える。
極端な話、2ndサーブしか打てなくても勝つ方法を考えるくらいで、最悪の状況になっても乗り切れる気がする。
この試合の勝利で達成した事
・自己最高&日本女子最高タイ(伊達公子、1995年に記録)の「世界ランキング4位」
・サーシャコーチの誕生日を勝利で祝福
遂に大坂が「トップ10」から「トップ5」プレイヤーに格上げ。
思えば錦織も、2014年全米の準優勝後、世界ランキング8位からあっという間にさらにランキングを上げ、そのシーズンは5位でフィニッシュした。
なかなかランキングが上がらなくて苦しい時期もあったが、勢いがある時はランキングも驚くくらいあっさり上がっていくのだから選手としても不思議な気持ちではないだろうか?
この勢いのまま活躍したら、今シーズン「トップ3」くらいでフィニッシュできる可能性もある。そうなると男子、女子含めて「日本人最高ランキング」というのも決して夢ではない気がする。
サーシャコーチもこの日で34歳の誕生日だそう。信頼するサーシャコーチの誕生日をこのような形で祝えたのは大坂にとっても嬉しいだろうし、サーシャとしても嬉しかったと思う(*^_^*)
次の準々決勝は地元中国の張師(ランキング45位)と対戦。今の大坂なら誰が相手でも勝てると思う。
この勢いのまま、優勝目指して突き進んでほしい(^^)/