沢田研二 ライブ中止の理由は「客席が埋まっていないから」 プロ意識、ファン目線が欠如した残念な結果

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歌手の沢田研二が、10月17日さいたまスーパーアリーナで開催予定だったライブを、開幕直前でドタキャンし、ファンだけでなく世間を賑わせた。

その理由は当日会場では「契約上の問題が発生した為」という、よく分からないものだった。

しかし昨日、本人がその理由を自らメディアで発表。一言で言うと

「9000人に対して、7000人しか客が来てなかったから」

え・・・?何それ(-_-;) 

恐らく多くの人が「そんな理由?」と思ったんじゃないだろうか?

詳細

沢田は中止の理由について「動員に関する契約上の問題だった」と説明。同会場は客席が可動式で、規模によって約1万人から最大で3万7000人まで収容可能。開演前に所属事務所、イベンター会社から集客状況について「9000人と聞いていたが、実際は7000人だった」と知らされた。本番前のリハーサル時、観客が座れないように客席がつぶされているブロックが目立ったことに腹を立てた。

 沢田は「客席がスカスカの状態でやるのは酷なこと。『ライブをやるならいっぱいにしてくれ、無理なら断ってくれ』といつも言ってる。僕にも意地がある」と自身が中止を決断したことを明かした。開場時間の午後3時半まで事務所、イベンター会社から予定通り開催するように懇願され、押し問答となったが、最後まで首をたてに振らなかった。「今回はできませんと1分でも早くお客さんに伝えてほしかった。僕が帰らないと収まらないならと、3時45分くらいに帰った」と説明した。

 また、17日の公演は振り替え公演を実施する方向で事務所、イベンター会社と話し合いを進めていることも明かした。

(引用 Yahooニュースより)

これで納得できる人が果たしてどれだけいるのだろうか?

「俺が9000人といったら9000人なんだ。それ以下はやらん」という事らしい。

あくまで個人的考えだが、例えば一万人入るライブ会場に対して、出演者とイベンターとの間で「満席を目指してチケットを販売していく」という契約があったとする。

だが、実際には出演者の今の人気や、イベンターの広告宣伝活動などの力量次第で必ず満席になるわけではないだろう。

しかし、結果はどうあれライブチケットを購入して楽しみにしているファンがいる。収益の結果等、ファンには関係ない。やると決めたライブは出演者の急な体調不良等、納得できるもの以外はやるべきではないだろうか?

この「想定していた人数が来ないのなら、当日ドタキャンする」が常識のようになったら果たして誰が苦労してライブに行こうと思うのか?

というのも、自分は地方出身の人間。そして、都会のライブには多くの地方の人が駆けつけてくる。

地方の人が都会のライブに参加する為には数か月前から色々と大変な準備が必要になる。

・仕事を当日(開催時間によっては前後日も)休めるよう、休みや仕事の予定の調整が必要

・当日の交通手段(飛行機、船、バス等)と宿泊が必要な場合はホテルの手配

・ライブ代と、交通手段やホテル代などの費用の用意

さらに、地方出身者は慣れない都会に来るだけで非常に苦労する。なんせ目的の場所にどういっていいのか分からず、大人であるにもかかわらず道に迷う事はざらにある(/ω\)

今はスマホのナビ機能などがあり、たどり着きやすくなったが、それでも苦労する。そして沢田研二のファンは恐らく高齢層も多いだろうから、さらに大変な事が考えられる。

今回来てくれたファンは多くの人が上記のような苦労をして参加してくれた。その苦労を乗り越えてでも来たのは「沢田研二のライブが観たいから」なのである。

しかし、今回の行動はこのようなファンの想いなどまるで無視したものにしか見えない。

さらに、本当の一流のプロであるなら「7000人しか来なかった」ではなく「7000人も来てくれた」と考えて、目の前のファンに今自分が持っている最高のパフォーマンスを魅せる「責任」があったのではないか?

極端な話、お客さんが例え一人しか来てなくても、プロならその一人に対して全力で応えるべき。

沢田研二は「僕にも意地がある」と言っている。しかし昔の栄光とプライドが捨てきれず、自分の現状を正しく把握できていないだけである。

もしくは「本当は、昔程の人気が無い事は分かっているが認められない」だけの弱さを露呈している。

どちらにしても、今沢田研二がやるべきは振替え公演ではなく、ファンへ心からの謝罪と自分自身をきちんと見つめなおす時間。

そして、これからは例え一人しか来なくてもライブをやるという意識改革ではないのか?

もし、そのように考えが変えれないなら、もう歌手としての引退を検討する時なのかもしれない。

 

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