ひかりTVで録画しておいたドラマ版深夜食堂の第20話を遂に観た!
この回は第2期の最後にして、謎の男である「片桐」の過去が明らかになる。
片桐と言えば、カウンターの隅でピーナッツを並べたり、卵の殻を割ったりしながら酒を飲み、来た客に名言ぽいセリフをぼそりと吐く謎の男であった。
あらすじ
片桐は違法な賭博店を経営しており、それで8年前に逮捕される。その日は当時恋人であった桃子の誕生日で、深夜食堂で12時に待ち合わせしてプロポーズして婚約指輪を渡す予定だった。しかし逮捕されてしまった為それができず、桃子も逮捕されたことを知らないまま互いに8年が経過。
現在桃子は「注文さえしてくれれば、できるもんなら何でも作る」マスターが唯一外注している餃子屋の店主村田(リリーフランキー出たー(≧◇≦))と結婚していた。村田の前妻の娘も「お母さん」と呼ぶほどなついており、餃子屋の仕事を手伝いながら幸せに過ごしていた。
8年振りに片桐と桃子の2人が再開してしまう。片桐はもう一度ヨリを戻そうと桃子に迫る。桃子は「できない」と拒みながらも、気持ちが割り切れない様子。
そんな中、桃子の誕生日に村田一家と深夜食堂で餃子作り。村田と娘が出て行った隙に片桐に会いに行こうとする桃子。ところが、村田と娘が戻ってきた。その理由はサプライズでバースデーケーキを桃子にプレゼントする為。
それを見た桃子は我に返ったようになって、静かに村田と娘と一緒に深夜食堂に戻る。その様子を観て片桐はどこかに行ってしまい、二度と店には訪れなかった。
感想
この話の大きなテーマに「強く惹かれあっているのに、結ばれない男女の切ない恋愛」みたいなのがあると感じた。
ただ、この手のテーマで観る人の共感を得るためには「本人の努力ではどうにもならない理由」で恋が実らないという背景が欲しいかなと思う。
で、このドラマの脚本だと<片桐が違法賭博店を経営している→逮捕>はある意味当然で同情の余地がない。そんなダメ男だったと分かると観ていても「桃子、その男は止めとけ(*´Д`)」としか思えず。
ここは片桐が本人だけではどうしようもない理由で、あの日桃子にプロポーズに行けなかった設定が良かった。
今回の話で印象に残ったシーンが、片桐に会いに行こうとする桃子にマスターが「あんたの人生、あんただけのものじゃないんだよ」と言い、それに対して桃子「私の人生は私だけのものなの」と拒む。
このやり取りは深いと思った。自分の考えとしては、基本的にその人の人生はその人のものだから、周りの目を気にするより自分がしたいと思う事をすればいい。
一方で、自分も結婚して子どもができると好き勝手にはできない事も多いし、子ども達の為にと色々頑張っている(/ω\)こういう状況は「自分の人生は自分だけのものじゃない」とも思える。
う~む、人生とは深い。「人生舐めんなよ」(笑)by片桐