「続・深夜食堂」深夜食堂劇場版第2作 自分の人生と向き合う客にマスターは何を出すのか?

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WOWOWで放送されたので視聴!

深夜食堂の劇場版第2作品目。今回は3話構成のオムニバス形式になっている。

①焼肉定食

嫌な事があると、葬式もないのに喪服を着て現れる女「赤塚範子」 そして深夜食堂で焼肉定食を食べるというのが、彼女のルール。

編集の仕事をしているが、仕事が出来過ぎるあまり、作家の原稿に口出し過ぎて担当を外される。そんな時自分のじいちゃんが突然亡くなり、本当に葬式へ。

そこで出会った「石田」と恋仲になり、喪服で焼肉定食を食べる事も無くなってきていたが、実は石田は香典泥棒で、色々な所の葬式に出向いてはそこにいる女を騙していた。

感想

赤塚範子の幸薄そうな感じが良く出されていた(´Д`) やっぱり、運が無い人は普段の振る舞いにも原因があるような気がする。この人の場合、無駄に喪服を着るの止めたらいいのに・・・

後、喪服を着ている女の人の方が、普段着の女の人より「そそられる」みたいなのは、ちょっと自分には理解できない(~_~;)

②焼うどん

女手一つで息子を育て、蕎麦屋も営む「高木聖子」そして、その息子「高木清太」は蕎麦屋のお手伝いレベルで、普段は遊びで卓球ばかりしているような、うだつの上がらないダメ息子。

聖子も清太も亡くなった親父が大好きだった。聖子は亡くなった夫を息子に重ねてしまい子離れできない。清太は立派だった父親と自分を比べられる事が嫌で、殻を破れない状態。蕎麦屋の息子なのに、深夜食堂で焼うどんばかり食べている。

そんな中、清太が15歳年上の女性「木村さおり」と結婚したいと聖子に伝える。子離れできない聖子は大反対。その事を深夜食堂で愚痴っていた相手が「さおり」本人だと知らず「さおりちゃんのような人が、お嫁に来てくれたらいいのに」と話す。

そして、事実が分かってもやはり大反対。

別れ話まで出るが、清太は知り合いの蕎麦屋で修業をして、自分が作った蕎麦をマスターに頼んで、聖子に食べさせる。聖子は「まずい・・・」と言いながらも、嬉しそうに蕎麦を食べる。

感想

結局この後、どうなるのか?結婚できるのかは分からないが、徐々に成長する息子と現状を受け入れていこうとしているように思えた。

しかし、マザコンも困るが、息子離れできない母親も困ったものだなと思う。多分マザコンの背景には、息子離れできない母親の存在もあるように感じた。

しかし聖子「さおりちゃんならいい」って言ったのに、事実が分かった途端の手のひら返しがすごい・・・(/ω\)

③豚汁定食

「来て来て詐欺」に引っ掛かり、博多から上京し200万円をだまし取られる高齢女性の「小川夕起子」様子がおかしいと、深夜食堂で保護。心配だからと、前作にも登場した多部未華子演じる「みちる」が自分の寮に泊める事になる。

しかし、この夕起子。話を聞いていると息子に連絡するが繋がらないと言う。よくよく聞くとそもそも住所も、電話番号も、携帯番号も何も知らないと普通に言う。

これはおかしい、認知症じゃないか?と思い博多の警察に頼んで、家族に迎えに来てもらう。そして弟が上京するが、そこで驚きの真実が明かされる。

夕起子は昔、8歳の息子を捨ててクリーニング屋をしていた男と駆け落ち。迎えに来たのは駆け落ち相手の男の弟なので、義理の弟になる。

弟が息子のかずやに会ってくれないかと頼むも「今さら、他人同然なので会う気はない」と断られる。それにも関わらず、夕起子は東京に住む息子と今も親子関係が続いていると思い込んでいる。

そんな夕起子を見て、マスターが機転を利かせ、深夜食堂の住人も協力し、タクシーに乗って遠目から息子達家族を観る事になる。成長した息子に涙する夕起子。

夕起子が、最後に頼みたいメニューは、唯一深夜食堂でメニューとして載っている「豚汁定食」 昔、息子のかずやがうまいと言って喜んでくれたらしい。

マスターの方も豚汁は初めてマスターの師匠と思われる親父さんがうまいと褒めてくれた思い入れのあるメニューだそう。

感想

夕起子は自業自得だと思うが、遠目からでも成長した息子を観る事ができたのは少し救いのある話であった。

豚汁定食は、深夜食堂のオープニングでも毎回出てくる看板メニュー。そのルーツを知ることができたのは良かった(≧▽≦)

まとめ

今回の3話に共通しているのは、それぞれの客がこれまでの自分の人生と向き合うという事。その結果、ほんの少しだけと一歩前進したように思えた。

しかし、3話も一気に観るとお腹が空いてしまう(*´▽`*) 劇場版はしっかり食べてから観るか、何かつまみながら観るのがいいかもしれないw

 

 

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